山ひるの鈴鹿サクラグチ
日付 2009年8月9日(日)
山名 鈴鹿サクラグチ
コースタイム 大河原登山口 9:30 P789m 11:05 P891m(西峰) 11:50
サクラグチ 12:05~12:45 深山橋 14:10
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ルート地図
国道1号線沿いの土山を過ぎて鈴鹿峠の猪鼻から、間道に入り約5km入ったとことに、野洲川ダムがある。サクラグチ(918m)は、鈴鹿スカイライン国道477号沿いの野洲川ダム南側にある。この山に入山する人も少なく、山道も整備されていない。ただ、鈴鹿山系の県境尾根から離れているので、能登ケ峰の笹原・綿向山から雨乞岳・南鈴鹿の山並みなど素晴らしい眺望を期待していたが…。
今年の天気は、不順で、今回も天気周りが悪く、全山、霧で覆われ視界がまったく効かない出発となった。 このルートは踏み跡があるが、枝道も多くあり、ルートを間違うと大変になる。この周辺の地形に熟知した人が先頭になった。
判り難い登山口
野洲川ダムから約100mの左側にところに、落石防止の鉄柱にマジックで「サクラグチ登山口」と書かれたところが、登山口である。気をつけていなければ見逃してしまう入口である。「ここが入山口」と疑うようなところだ。
野洲川ダムの左岸道路から、サクラグチ山塊のP789の尾根合流点までは、一気に突き上げる急峻な谷である。山道は、林業用の作業道で、どこがルートか迷いながら、ずり落ちそうになって登っていった。人工林は、枝打ちがされ整然とした植林帯で、すがすがしい気分であったが、早速”やまひる”がやって来た。
夏場の鈴鹿は、”山ひる”を覚悟の上だ。この防御法としては、食塩水、木酢液、酢酸溶液(食酢でもよい、アンモニア水)、市販のやまひる(ヤマビル)忌避剤や駆除剤もあるが、経験上、サロメチールが効くと言われていた。
足周りには、事前に、これを噴霧し、万全を期した。 ところが、今回は、下からでなく、上から攻められた。枝から腕に「ぽとり」と落下してきた。
山ひるに吸血されたが、慌てて取らないことである。塩をふりかけ事なきを得た。”山ひる”を叩き落すと、出血が止まらなくなるので要注意。
山ひるは、前吸盤の中央にある歯で皮膚を傷つけ、血液を固まらせない物質や痛みを感じさせないヒルジンという物質を出して吸血してくるので、たちが悪い。殆どの場合、帰宅後、靴下を脱ぐと血で真っ赤に染まっていることで、気が着く。それまで、まったく異変を感じないのである。
辿った箇所

やがて、尾根沿いに続く鹿よけのネットに出くわした。
このネットは、所々朽ち果て殆ど用をなしていない。地面に倒れ込んだネットが、足元に引っかかり邪魔。1時間半かけて二次林を通り尾根出合いP789mやってきた。
難点は霧でまったく展望はないが、良いこともある。真夏の山行きは、「じりじり」と太陽が照りつける時期であるが、さわやかな風が吹き上げてきて、避暑地を散歩しているようだ。真に快適な尾根歩きとなり、至福の時を持った。
だだ、引率しているサブリーダーは、僅か前方のみ見えるだけで、周囲の山並みも確認できないので、現在位置、進む方向を地図と磁石を睨んでの歩行であった。感謝している。
霧の中、北西方向に向かって進路をとり、ひとつピークを越えて踏み跡が消えかけたが、そのまま登り切ってしまうと、西峰とP891の表示があるピークにでた。更に、少し下ってゆっくりと登り返すとサクラグチ(918m)に着いた。ここで、昼食を取り、北尾根を下り深山橋を目指した。
方角としては、ほぼ北向き。急降下が終わる頃に再び、ネット沿いの道になった。その後テープの目印を見失ったが、右側に曲がりこんでいくと、石組みが残る尾根P691ピークに着いた。
最後の急下降を下り、テープ目印を見失ったが、左の尾根に回りこんでいくと、目印のテープが見つかった。下山してくると幾分霧が晴れてきて、この辺りから下にスカイラインの舗装路が見えてきた。岩壁を通り抜け、深山橋の左岸から延びる林道の付け根に出て、目的地点深山橋に難無く到着した。
一言、今回の山行きは霧の中。
P789mよりがガレ場 P891m(西峰)付近 下山後深山橋
地図
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