家で花が咲くと縁起がよいといわれる「キチジョウソウ」

昨日（12/9）も不安定なお天気で、時々時雨れます。冬型の京都らしいお天気です。突然、強い風も吹き出し、前線でも通過したのかな？　とにかく風が冷たい一日でした。
京都市内も北に行くほど近畿中部というよりも日本海側のお天気に近くなります。
そんな冷たい昨日でしたが、こんな暖かな話も！
いつものように植物園の生態園コーナーをウロウロとしていました。このエリアを担当の職員さんとは時々お話をさせていただいています。昨日、しゃがみ込んでスマホで何やら撮影をしておられました。近づいてみると「キチジョウソウ」でした。何やら記録に残すために撮影をされているとのことでした。私が「キチジョウソウですね！花が咲き出しましたね、花の後の果実が楽しみで待ってます」と言うと、果実が実っているところが1か所ありますよと、仕事の途中でしたが、果実が見られるところまでご案内いただきました。ありました、葉の間に隠れるように赤い果実が・・・テンションマックスです(^^)/　お礼を言ってすぐに撮影です。職員さん曰く、もしかしたら去年の果実かも知れませんがと！そう言って元の場所に戻って行かれました。
撮影後に、職員さんの元に行き、わざわざのご案内のお礼を言ってルンルンで帰宅でした。出会ったら必ず、挨拶をした成果ですね(^^)/
そんな、「キチジョウソウ（吉祥草）」スズラン科　キチジョウソウ属です。
キチジョウソウは、楚々とした味わいのある花で、涼しくなってくる秋に咲かせます。地際から穂状の薄く紫がのった白い花を咲かせます。花後には根元にヤブランにやや似た穂状花序を出し、下部は両性花、上部は雌蕊のない雄花が混じり、茎は紫色です。花は白い花被が基部で合生し筒状となり、先は6裂して反り返り、6本の雄蕊が突き出し、果実は赤紫色の液果となります。
家に植えておいて花が咲くと縁起がよいといわれるので、吉祥草の名があります。

◆ 縁起が良いと言われる理由は、何かなと調べて見ました。
それによると
① 名前に「吉祥（きっしょう）」＝めでたい兆しを表す語が含まれるため
「吉祥」は古くから
福・繁栄・長寿などの良い兆し
を意味する言葉であり、この植物にその字が当てられたことで、自然と縁起の良い草とされました。
② めったに咲かない・気まぐれに咲く花が“吉兆”とされたため
キチジョウソウは常緑で強健ですが、
花は意外と控えめで、環境によってはなかなか咲かない
ことがあります。
そのため、
「花が咲くと良いことがある」「幸福が訪れる」
という言い伝えが広まりました。
③冬でも青々とする生命力が“繁栄”を象徴
キチジョウソウは常緑で丈夫なため、
衰えない生命力＝家の繁栄・長寿
を連想させ、縁起の良い植物と見なされてきました。
とのことでした。
つまり、めったに咲かない花の珍しさ、そして昔からの伝承が合わさった結果と言えるのかも知れませんね。






〇花と果実のツーショット




〇花は小さいですよね



★おまけのネタ
昨日は、こんな景色も見ました。
「京都五山送り火」は、お盆の精霊を送る伝統行事です。
東山の如意ヶ嶽の大の字の付近も色付いてますね。（12/9）




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すーさんの「撮植（さつしょく）日記」
↑気ままに撮影した植物を掲載しています。よかったら見てやってください。
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【今日は何の日】

10日(水) 赤口 ［旧暦十月二十一日］

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1948年(昭和23年)のこの日、パリ・シャイヨー宮殿で開かれた第3回国連総会で人権宣言が採択されたことにちなみ、1950年(昭和25年)の総会でこの日を「人権デー」としたもの。

【ノーベル賞受賞式】
アルフレッド・ノーベルの死去したこの日、スウェーデンのストックホルムなどでノーベル賞の受賞式が行われる。

【三億円事件の日】
1968年(昭和43年)のこの日、戦後最大の犯罪ミステリーといわれる「三億円事件」が発生。
東京・府中市で白バイ警官に扮した男が現金輸送車を襲って3億円を強奪するという事件で、現場に多くの物証が残されていながらも1975年に時効が成立した。