土のこと、続きの続きの続き。
先日、お客さんと土の話をしていたら、近所に学校があってグラウンドの土埃が舞うという話を聞いて、私は今までグラウンドの土ってずっと動かずにあるものだとイメージしてたので、土埃などで目減りする度に新しい土を補充していると知って、それがどのような土なのか気になりました。
調べたら、学校のグラウンドに使われているのは真砂土という、花崗岩が風化してできた土で、花崗岩なので産地は西日本が多いようです。花崗岩だから天然放射性核種が多そうです。
グラウンドの土を採取して測定したいと思い、お子さんのいるお客さんに聞いたらそのお子さんが通う学校のグラウンドは土ではなく芝生なのだそうで、学校のグラウンドが土ばかりじゃないことも初耳で新鮮で、人工芝の発ガン性(廃タイヤなどが原料で炭素微粒子やベンゼンなどが含まれる)は知っていたけど、その学校は天然芝だそうなので調べたら、芝生の生産地は、つくば市が日本一で次いで静岡県の富士山麓だそうで、東電福島原発事故由来の汚染があるかもしれません。
土のグラウンドも芝生のグラウンドもそれぞれに気になる点があり、どれがよいとか悪いとか言い切れないけれど、たとえば私たちも学校で体育の授業や部活動で、天然放射性核種に加えて核実験由来の放射性核種も含むグラウンドの土埃にまみれて育ってきての今このカラダなわけで、影響がないと思えばないのかもしれないのです。
(グラウンドの土も芝生も測定してみたいです。)
東電福島原発事故の放射能汚染を、日本政府が食べて応援だとか瓦礫の広域処理だとかで薄めて日本全土に拡げたこととまったく同じことが、この半世紀、世界中で行われてきているわけです。
核実験を繰り広げて、化学合成物質を撒き散らして、まんべんなく世界中を汚染させて、影響をわからなくしてしまう。同じです。
この放射性物質や化学合成物質にあふれつづける環境は誰にとっても未知の世界で、何をいつどんな環境でどのくらい摂取したのか人それぞれだから、影響のあらわれ方も人それぞれで、だから治療法もありません。
呼吸したり皮膚から吸収したりして、放射性物質や化学合成物質を摂取しつづけて、人それぞれの限界量までカラダが取り込んでしまったら、アレルギー症状だとか化学物質過敏症みたいなことになる場合もあるのだろうと思います。
放射性物質や化学合成物質をまったく摂取しない生活というのは不可能だけど、なるべく摂取しないように心掛けて生活することは、私たちが半世紀にわたって繰り返してきた過ちを子どもたちの未来に引き継がないために唯一できることだと思います。
(カノウ)
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