雪解けを待つ三国峠
2017年04月24日

雪解けを待つ三国峠

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nonio

• 野洲市

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 2017年4月16日高島市の朽木生杉に出かけた。

ナベクボ峠から三国峠の頂上まで、県境尾根を辿った。

三国峠だが、れっきとした776mの山。この山の袂にうっすらと凍り付いた雪に覆われた湿地があった。

ここを長池と呼んでいる。

 木々の芽吹く前の枝だけの雑木林は、明るい。

一旦、淡い緑の芽吹きがはじまると、とんでもないスピードで

褐色の世界がみるみる緑色に変わっていくことだろう。

 三国峠は若狭・丹波・近江の三国境にあり、日本海側と太平洋側を区切る

中央分水嶺に位置する。

この長池の雪解け水、どちらに流れていくのであろうか。

 若走路(わかんび)谷の森林帯に入るや、ひんやりとしていた。

融けきらない雪の吐き出す冷気の仕業で、林床が靄(もや)ていた。

幻想的な樹景に思わず彷徨ってみたくなった。

 ここには、昨年8月、エビネを見るため以来である。人が立ち入らない

登山届出のボックスになっていたのか・・・、鳥の巣が占領していた。

 ナベクボ峠から三国峠の頂上まで、県境尾根を辿った。

三国峠だが、れっきとした776mの山。この山の袂にうっすらと凍り付いた雪に覆われた湿地があった。

ここを長池と呼んでいる。

 木々の芽吹く前の枝だけの雑木林は、明るい。

一旦、淡い緑の芽吹きがはじまると、とんでもないスピードで

褐色の世界がみるみる緑色に変わっていくことだろう。

 三国峠は若狭・丹波・近江の三国境にあり、日本海側と太平洋側を区切る

中央分水嶺に位置する。

この長池の雪解け水、どちらに流れていくのであろうか。

 それは、どのみち海に戻っていく。

 見渡せば辺りはまだまだ茶褐色だ。そんな中、春を知らせてくれるがタムシバ。

真っ白な花が盛りを迎えていた。

花の際に黄緑色の1枚葉を注意深く探したが、見つからなかった。

だから、コブシでなかった。

 思わぬ崖から、雪どけ水が軽快な音をたてて滴り落ち、地道を濡らしていた。

そこまで、春が来ていた。

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