2014年12月04日
野洲・吉川漁港での「光芒」
午前中は長雨模様だったが、午後から雨が上がった。雨水が空中の塵埃をすっかり持ち去ったのか、視界を遮るものがなくなった。
西日が射し込む頃になると、斜光は今まで見えていなかった比良山系の山襞の陰翳を鋭くさせ、クッキリとした山容に変貌させていった。この光景に引き寄せられ、琵琶湖河畔まで自動車を走らせた。だが、師走に入った釣瓶落としのこの時期、途中で、美しい山並みが暗闇に没してしまった。
それに代わって、比叡山のすそ野の山々に、雲の切れ間から光が漏れ、尾を引くように幾重もの光柱が地上へ降り注いでいた。この現象を「光芒」と言うようだ。「芒」は稲などの先端の針状を表し、細くとがった先端と言う意味らしいが、余りしっくりしない言葉である。
2014年12月1日、野洲・吉川漁港付近にて
光芒の瞬間

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