阿武山地震観測所
かなり前から気になっていました阿武山の地震観測所。名神高速や新幹線が開通したころ、使われなくなった様なことを耳にしました。
1927年の北丹後地震(マグニチュー ド7.3,犠牲者約3,000人)の発生後,地震の研究を進める ため,1930年に設立されました。
阿武山観測所では,開設と同時にウィーヘルト地震計が設置され,その後も最新の地震計が導入され、また各種の地震計 の試作・改良が行われ,佐々式大震計などが追加されました。 世界で初めて地震波を電気変換して今日の高性能の地震観測 の先鞭を付けた,ガリチン地震計も設置されました。
1960年代 からは,世界標準地震計網の一つとして,プレス-ユーイング 型長周期地震計による観測も開始され,地球物理学の発展に貢献しました。広帯域・広ダイナミックレンジの観測体制 により,世界の第一級地震観測所として評価され,観測 結果は,1952年から1996年まで,Seismological Bulletin, ABUYAMAとして世界中の地震研究機関に配布されました。
標高約200m、散歩がてらに登っていきますと、山崎、京都方面。
高槻、枚方方面が一望できます。眺めが良いです。
登り道には、ケーブルがずっと続いています。
先ほどの歴史的な地震計たちは,現在はその役割を終えていますが,当時の姿そのままに,本館・東館 地下の観測室に展示されています。
去年、耐震工事を終えリニューアルしたようですが、昔の面影はそのままです。
阿武山観測所は,大阪府高槻市の北方,標高281mの阿武山山頂から南へのびる尾根の突端頂部,通称 美人山の山頂付近にあります。地震計用のトンネルを掘削しているとき(1934年)に偶然発見したもので,石室から は漆塗りの棺に横たわった貴人(のミイラ)が現れました。当時としては最新技術である X線写真を撮っていましたが、「不敬」にあたると してその存在は内密にされ,1982年に観測所の物置の奥 からX線写真が再発見されるまで歴史に埋もれていました。
この話は次回へ。。。。。
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