スミレの仲間探し
希望ガ丘西ゲート付近にある山上ダムは、多くのコガモが越冬し、何となく騒々しい。4月8日、妙に静かであった。 さて、桜も咲き、めっきり春らしくなり、ウォーキング最中、「スミレ」がやたらと目に付いた。小生、スミレと言えば、紫色と決め付けていた。山友達に言われました「『スミレ』は、山地、里山など広く見られるが、仲間も多い」と…。このことを想い出し、早速、スミレ探しに出かけた。以前山野草の見方として「花も大事だが、葉のつくりであり、形、つき方を良く観察すること」とアドバイスをもらっていたので、観点も少し変えて赴いた。
数匹のカイツブリと一匹の鵜、そして遠くにあのアヒルらしき姿だけだった。 ここをよく歩いているにも拘わらず、コガモが居なくなったことに長らく気付かなかったのです。
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アヒルの独り言
私のフィールドと称して希望ガ丘へ行っていたが、最近、近江富士(三上山)の裾野を一周することが多くなった。この結果、北線324号道路の左側歩道から右側歩道に変更してしまった。この左右の違いで、山上ダムを眺めるこが無くなり、「コガモが何時飛び去ったのか」分らなくなっていた。
コガモは、春を感じ取ったのであろう、どこかに行ってしまった。ある日、突然、一斉に飛び去るように思われるが、そうでない。以前、数匹の一集団のみが幼い雛を囲んでここに留まっていたことがあった。そして、いつの間にか居なくなった。この事から、グループ別に雛の育ち具合によって飛び立たつ時期を決めているようだ。
希望ガ丘へ
従来は、自分の記憶しているスミレのイメージに照らし合わせて一致していればスミレと判断していた。ところが、細かく観察すると違いがあるのです。同一品種に拘わらず、色んな種類が自生しているのに驚いた…。小生にとっては、新しい発見であった。
イメージにある代表的なスミレは、濃紅紫で、葉はすらっとしたへら形で、いかにも品のある姿をしています。もっとも多く見かけるスミレです。
スミレ(北線324号道路銅鐸博物館付近)

スミレの花のつくりをよく観察すると、上に2枚の花びらがあり、下にくちびる状の花びら、左右に1枚ずつで合計5枚です。
くちびる状の花びらは、ほかの花弁と比べてひときわ派手な色をしており、昆虫を呼び寄せ、着地しやすい構造を持っていた。この構造は、ラン科植物と似ており、昆虫により受粉させるしたたかな植物です。
花は、淡紫色です。葉は心形で、縁にギザギザがあり、上図と全く違っていましたが、これもスミレの仲間です。
タチツボスミレ(北線324号道路のイチョウ並木が始まる所)

この種類を見つけたのは、富波甲の大塚山古墳であった。濃紅紫色のスミレと花・葉は同じ形です。しかし、花の色が、白色でわずかに紫状があった。スミレの仲間の名前を調べると、どうもアリアケスミレと呼ばれているようです。
アリアケスミレ(富波甲の大塚山古墳)

それにしても、スミレは、なぜ道路沿いの路肩で、コンクリートの割れ目に咲いているのか。「窮屈な割れ目では、水分も少なく、夏場の照り返しの強い厳しい場所をあえて選ばなくても」と考えてしまいます。スミレがこのような場所で多く見かけることは、むしろ、生育する上で都合がよい所なのでしょう。人間の尺度では、計り知れない自然の摂理があるのでしょう。
一歩でも近づくため、彼らの目線では、どのような風景になっているのか、ローアングルの写真を撮ってみました。
僅か2~3時間のスミレ探索でありましたが、希望ガ丘へのウォーキングルートに置けるスミレの自生分布は、以下のようになります。
①スミレ 希望ガ丘西ゲート入口付近
②タチツボスミレ 北線324号道路の銅鐸博物館と希望ガ丘西ゲート間の中央付近
③アリアケスミレ 富波甲の大塚山古墳から野洲図書館
とりあえず、現在分ったことは、これだけです。今後、追ってみます。
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花がまだ咲いていないので定かではないのですが、昨年、この場所でスミレが咲いていたことがあったのでこれもスミレの仲間と推測しているのです。この葉がすらっとしたへら形より、丸みを持っていますので、取り上げました。
無題

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