NPOの若手人材 2014/01/06
あけましておめでとうございます。今年がよい年になるように、しがNPOセンターも努力していきたいと考えていますので、引き続きご支援をよろしくお願いします。
しがNPOセンター 代表理事
阿部圭宏
==========
滋賀でのNPOの課題は何かと言われると、まず、一番に挙げたいのが若手人材の育成である。今、滋賀でも若い人たちがNPOで働いている状況も出てきているが、お隣の京都と比べると、その差は歴然としている。昨年12月に京都でNPO関係者の結婚お祝いの会があり参加させていただいた。出席者はNPO関係者が多かったのであるが、若いNPOスタッフの多さに今さらながら驚かされた。京都での様々な取組みが今の形になっているので、羨ましいと思っているだけでは何ら解決しないのも確かだ。
NPOで働くには、まず、働く場としてのNPOがあること、NPOに関心を持った若者をリクルートすること、実際にNPOで働く若者をサポートする仕組みがあること、働いている人たちのネットワークがあることなどの条件が総合的に整っている必要がある。働く場としてのNPOをつくることは実際なかなか難しいので、現にNPOで働いている人を総合的にサポートすることで、リーダーを育てていくという取組みから始めることが現実的である。
そこで参考になるのが、日本NPOセンターの「市民活動団体育成・強化プロジェクト」である。これは、東日本大震災の被災地域の復興の一助として、東北3県のNPOのリーダー育成を通した市民活動団体の育成・強化を図るもので、集合研修、メンターサポート、実践応援プログラムの3本立てで行われた。
しがNPOセンターでは、「市民活動団体育成・強化プロジェクト」を参考にしながら、若手人材育成に取り組むこととしている。滋賀県内のNPO数団体から一人ずつの若手スタッフを募集し、集合研修に加え、個々に助言を行うメンターサポートと助成金を付けた実践応援の3本立ての人材育成プログラムである。現在、プログラム詳細を検討している状況である。
これからのNPOには、社会を俯瞰する能力を身に付け、社会的課題に対応できる重層な人材が必要となっている。滋賀でのささやかな取組みが、NPOの活性化につながるようになればという思いである。
不適切な内容や規約違反を発見した場合はご報告ください