2012年10月18日

訪問 エコノボイス滋賀

しがNPOセンター

しがNPOセンター

• 近江八幡市

認定特定非営利活動法人 しがNPOセンターです。 滋賀県内の市民活動や地域のまちづくり協議会などの活動を応援しています!

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 9月23日、あたりが夕闇に染まるころ、エコノボイス滋賀さん主催のイベント『エコノボイス寄席in浜大津』が始まりました。
 エコノボイス滋賀は、環境保全活動へのアプローチ方法がとってもユニークなんです。なんと!話芸と笑いで環境保全を訴えようというのですから。環境保全活動は自然の中で、という既成概念にとらわれていないところがオモロイなぁ、とこれが夏原グラント採択の決め手になったようです。

 エコノボイス滋賀代表の今井さんは自らも九冊八帰帆(くさつやきはん)と名乗る素人噺家。草津市の矢橋帰帆島にあった水環境科学館に勤めていたころ、環境問題をわかりやすく伝えるために創作落語を使って話をしていたというから根っからの落語好きですな。

【チラシです】

 この日は、プロの落語家、滋賀県出身の桂三風さんを招いての本格的な落語会でした。演目は「農と言えない日本」と「美しく青き道頓堀川」の二本立て。
 午後7時、会場にお囃子の音が流れ、寄席の気分が高まります。

【会場から見下ろす位置ですが「高座」なり】

 最初の演目「農と言えない日本」は、桂三風さんのオリジナルで、若いカップルが田舎に帰って新しい感覚で本格的に農業に取り組む話。三風さんは、父親、母親、ばあちゃん、息子、その彼女の声を巧みに使い分け、大いに笑わせます。

 噺の枕で、「昔は、夜は暗い道を懐中電灯を持って、が普通だった」というくだりにハッとさせられました。いま都会の夜は、昼間のように明るいのが当たり前、便利を求めすぎて無意識にエネルギーの無駄遣いをしているのがわたしたち人間という生き物なんですね。反省、反省。

【桂三風さん】

 中入りには、ゲストとエコノボイス滋賀代表九冊八帰帆さんのエコトークがありました。ゲストは、「NPOストップフロン全国連絡会」副代表の野口陽さん。フロンガスは地球温暖化の原因のひとつ。野口さんの話によると、エアコン1台のフロンガス量はCO2換算すると、テレビを毎日2時間32年間見続けたのと同じになるそうです。びっくり!家電リサイクルは指定の電気店で!ということでした。野口さんも落語家なみにすべらかな話しぶり、笑いを交えた環境トークはストップフロンの大切さをお客さんの胸に刻んだと思われます。

【エコトーク:ストップ・フロンの活動をつないでいこう!】

 その後、再び桂三風さんの登場。カメが主人公の「美しく青き道頓堀川」という噺は、三風さんの師匠、桂三枝(六代文枝)の作です。三風さんがカメに見えてくるから不思議、人間が汚してしまった川に住むカメの嘆きにすっかり共感させられました。
 “人間は自分で自分の首をしめとるちゅうのがわからんのかなぁ。
  この地球はご先祖さまから受け継いだものやない。頂いたものでもない。
  子や孫やひ孫や未来の人たちから預かっているものや・・・というのがわからんのかなぁ”

【カメになりきって演ずる三風さん】

 さすがにプロの噺家はうまい!久しぶりに生の落語を堪能しました。わたしはたくさん笑って気分爽快でしたが、お客さんが思ったより少なかったのがもったいなかった。今後の展開に期待しております。

 エコノボイス滋賀では、プロを招いての大舞台エコノボイス寄席を年に数回企画しています。また、エコノボイス滋賀メンバーの環境創作落語も随時発表予定。みなさんも、笑いの中から環境を考えてみてはいかが?

    アミーガ@しがNPOセンター事務局

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