2009年07月23日
稀少種キバナアツモリソウ
前々から、ラン科植物の中でも唇弁が目立ち、妖えんなアツモリソウに出合いたいと思っていた。「野生ランの女王」と呼ばれている。
以外にも早く、7月20日、南アルプス鳳凰三山にてその時がやって来た。
アツモリソウの仲間キバナアツモリソウである。
黄色に黒のスポットが入ったユーモラスな花を咲かせ、洋蘭のような顔立ちである。園芸的価値が高いアツモリソウには及ばないが、盗掘によって、絶滅の危機に瀕している稀少種である。
アツモリソウの唇弁を平敦盛(あつもり)の背負った”母衣(ほろ)”に見立てて、「あつもりそう」と呼ばれた。この母衣は後方から流れ矢を防ぐ武具のことで、背中に球形に編んだ竹かごを布で覆った母衣を付けたことから名前が付けられた。
その内に、紅紫色のアツモリソウに出会うことを願っている。
南アルプス鳳凰小屋付近のキバナアツモリソウ

不適切な内容や規約違反を発見した場合はご報告ください