色彩豊かなキノコ達/希望が丘
2015年09月18日

色彩豊かなキノコ達/希望が丘

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nonio

• 野洲市

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 希望が丘の山林を気が合うK氏と散策した。一歩、森の中に押し入って行くと、緑豊かな雑木に混じって倒木や朽ち果てた木がそのまま放置されていた。林床には落ちたての葉っぱや腐植が進んだ葉っぱなどが、積み重なっていた。蜘蛛の巣を小枝で払いのけながら進んで行くと、雨上がりだったのか、あっちこっちで雑多なキノコに出合った。

 彼は、キノコに詳しい人物である。

彼曰く、「キノコを採ってくると、1日目は飲み込まないで、噛んでみる」。キノコ独特の旨味があることもあるが、からかったり、苦かったり、又嫌な臭いもするようだ。

「2日目、下痢もなく体の変調の兆しもなければ、もう少しかじって食べる」。

「3日目で何もなかったら、食べる」と言っていた。

 無論、採ってくると3冊の本で念入りに調べて当りを付けてからの行為である。以前、講師を招いて「きのこ狩り」を開催した時、キノコについて博学な講師より、K氏の方が、断然多くの種類のキノコを口にしていたことがあった。

 何時も、キノコを見つけると彼に「このキノコ食べられるか」と尋ねていた。次に「このキノコは毒キノコか」との質問だった。

今回も同じような質問をした。返ってきた返事が「きれいなキノコだ。観賞用だ」「キノコは知れば知るほど奥深い」と・・・・。

今まで、キノコを見る目は、ただ食べられるかどうかの判断基準で見ていたのだが、”観賞”と言う言葉を聞いて、違ったキノコの接し方があるものだと考えさせられた。

 出会ったキノコの名前は、黄色のキイボカサタケ・赤色のアカヤマタケ(アカイボガサタケ)青色のソライロタケなどらしいが定かでない。それにしても、カラフルなキノコ達であった。今まで、キノコと言えば、中毒死などを思い浮かべ忌み嫌い、避けてきたようだが、キノコを通じて森の多様性を感じてみたいと思い始めた。

 それにしても、粘菌の仕業なのか形の崩れたキノコは、まだ気持ち悪さばかりが先立って、相手にしたくなかった。その存在を理解するには、時間を要するようだ。

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