琵琶湖大橋の大型観覧車撤去
2013年9月1日 読売新聞の記事で、滋賀県琵琶湖大橋西詰にある観覧車(大津市今堅田)が、解体され、ベトナムの遊園地に持っていかれることを知った。
いつも、琵琶湖大橋を渡ると時、気になっていたのが、錆びた鋼鉄の塊の観覧車。ここを通るたびに「どうなっているのかなー」と思っていた。私だけ気に掛けていたようではなかった。仲間も「台風来ても大丈夫だろうか」「撤去費が高くて、放置されているのだ」など悪口を叩いていた。
それにしても、2001年8月最後に運転を休止。その間たった12年。もっと昔から円形の構造物が「ずーっと」ここに居座り続けていたようだ。それほど圧倒的な存在であった。
友人達に「堅田にある観覧車が撤去される」と言っても誰も即座に信用されなかった。
2013年9月より解体が開始され、3か月で姿を消すと言われたので、その雄姿を見収めいと思い、9月2日雨であったが、妻を誘って出掛けた。と言うのは、琵琶湖大橋周辺を何回もウオーキングしている割には、観覧車を真面に撮っていなかった。目印にしていた。が、忌み嫌う遺物として、あえて避けていたかもしれない。
「すごーい」を逆さまにして名付けられた「イーゴス」観覧車

「イーゴス」(直径100メートル、高さ108メートル)の下にやってくると、92年、当時の「世界最大級」をうたってだけあって、その威容に圧倒。
これから解体がまさに始まろうとしていた。敷地内には関係者もおられ、フレームの周囲に付けられた ゴンドラを点検されていた。そこに弁当屋さんの自動車がやってきた。
声をかけると、「今日から配達しています」と、気軽に応じてくれた。地元の人で、「観覧車をなれ親しんで育ってきたので、無くなると寂しい」と言いながら、私の写真を撮るのに真似て、携帯電話を思い切り上に差し向けて写していた。
翌々日、「イーゴス」の全貌を眺めるには、琵琶湖大橋の欄干が最も相応しいと思い、歩いて琵琶湖大橋を渡ってみた。
琵琶湖大橋の河畔に建つ「イーゴス」

補足
2001年8月31日、最後に運転を休止してから丸12年。「びわ湖タワー」の元社長、前田茂さん(89)は閉園後も運転再開を夢見て維持してきたが、「日本一、世界一とかわいがってもらった。異国の人々にも愛されてほしい」と別れを惜しんでいる。イーゴスは前田さんの希望で「いつでも再開できるように」と残され、1、2か月に1回点検し、非常用電源で回してきたと記事に記されていた。
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