ホームセンターの土
2018年06月19日

ホームセンターの土

おうみ市民放射能測定所

おうみ市民放射能測定所

• 大津市

市民有志による放射能測定所です。2015年に開所。2019年に測定機器を奈良市民放射能測定所に移設して、現在は測定依頼所として運営しています。

詳細

自主測定の測定検体をホームセンターで探していたら、見知らぬおばちゃんに「来週まで無いんやて」って話しかけられて、話を聞いたらなるほど、おばちゃんは、家庭菜園用の同じ土が20リッターのが179円で10リッターのが129円で、20リッターのは売り切れてしまって来週再入荷するから50円の違いで倍だから買うなら来週まで待った方がお得だと、私に教えてくれようとしたのでした。
私は、測定用には10リッターは多すぎて、5リッターとか3リッターの袋があればほしいです。

この土、群馬県伊勢崎市のメーカーで、原材料のうちのバーク堆肥が気になります。
完売するほど売れて、滋賀のこのあたりの大勢の人が庭や畑にこの土を入れるわけです。

さてその家庭菜園の土、
測定結果は、検出下限値2.15bq/kgでセシウム137は下限値以下で不検出でした。

今回選んだ検体は不検出でしたが、ホームセンターなどで売られている菜園用の土をいろいろ測定したいです。

こういう土や土木資材はもともと産廃のリサイクルルートの1つでもあるので、そのルートを使って汚染土が流通しているかもしれないなあと思って、2年前に、ホームセンターで売られている菜園用の土をランダムに3つ選び測定してみました。
そのうちの1つ、バーク堆肥が使われている土からはっきり東電福島原発事故由来とわかる放射能汚染が検出されました。(画像の8枚目)

バーク堆肥とはスギやヒノキの表皮の堆肥で、東電福島原発事故のあと放射能汚染がひどくて出荷できずにストックされてるバークが、産廃リサイクルのルートで家庭菜園用の土に流用されたのでは?と思っています。
被災地から遠く離れた場所の放射能汚染はこのようにして広がっていきます。

私たち市民に出来ることは、販売されている商品を自らで測定(市民放射能測定所を活用)したり、販売所やメーカーに問い合わせたりして、市民が関心を持っていることをアピールしつづけることです。

あと、これは東電福島原発事故以前の、1950年代からの核実験由来やチェルノブイリ原発事故由来の放射能汚染ですが、2年前に滋賀県日野郡某所の山の土を、昨年に滋賀県東近江市某所の山の土を、ランダムに採取して測定した結果、両方ともの土からセシウム137が検出されました。(画像の9枚目と10枚目)

山の土やジビエや山菜なども測定したいです。
測定のご依頼、ご相談、お待ちしています。









(カノウ)


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