真空色から白群色に変わる青い湖 /北海道
旭岳から富良野にある富良野岳・上ホロッカメットク山へ行く途中、美瑛町の東南部美瑛川にある青い池に寄った。この池は、「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 日本編」著者詩歩(Shiho)に紹介されている。Amazon総合ランキング1位、オリコン2014年度写真集ランキング1位を獲得するなど異例のヒットとなった書籍。
読者から要望の多かった“日本の絶景"をテーマに、25万枚を超える膨大な写真の中から60枚を厳選。最初の見開きページに「絶景01青い池北海道」として記載されている。いやがうえにも読者に印象づけられる。この書籍で旅行している友人も、池の周囲は緑の森に囲まれて、水没した木々と青さとが相まって幻想的な景観を醸し出していると絶賛していた。
カメラマンを中心に口コミで広がり、いつの頃から誰からともなく「青い池」と呼ばれるようになった。
短時間に水面の色合が、極彩色の魔術師が住み着いているかのように霊妙に変わっていった。
さざ波が生じると、晴天の澄んだ空のような『真空色 まそらいろ』とでも言うのか、鮮やかな青みを帯びていた。一旦、風が止むと水面が”まったり”となり、柔らかい白みを帯びた青色。『白群(びゃくぐん)』というのか。一瞬にして色変わりをしていく水面を見つけ出し、悦に入った。多分、何度行っても同じ色にはなかなか出会わないのだろう。
表示板に、青い池が青く見える理由として「コロイド粒子が、光の散乱を促し、波長の短い青い光が散乱されやすいため・・・・・」と書いてあったが・・・・。
そんなことどうでもよかった。 あるがままの自然を受け止めていたかった。
偶発的に水が溜まった人造池。カラマツ、白樺等の水没した樹木が枯れ木となって林立し、独特な景観を創り出していた。この光景も、自然のほんのひと時の送りものだ。
私の若い頃、上高地大正池は、立ち枯れの樹が一面にみられたのだが・・・・。
さざ波で真空色の青い池

風が止んだ白群の青い池

不適切な内容や規約違反を発見した場合はご報告ください