滋賀国スポ・ブルーインパルス展示飛行！

　滋賀県で開催された国民スポーツ大会の総合閉会式で、航空自衛隊の精鋭アクロバットチーム「ブルーインパルス」の展示飛行があると聞き、当日午前9時ごろ、期待に胸を躍らせながら彦根へと向かった。
　 彦根駅に降り立つと、既に会場へ向かう人々で改札は大混雑。駅から溢れ出た人波が、一斉に会場方向へと流れていった。 飛行予定時刻は10月8日午前11時頃からわずか3分程度に、何千人もの人々が集まってきたようだ。 　

　我々も「今か今か」と空を見上げるながら、「どっちから来るんだろうねぇ」「もうすぐかなぁ」「見逃したらどうしよう」となんて言いながら、そわそわしてた。時間が１１時４０分ごろになってきたので「3分なんてあっという間だよね」と言いながら、私も、連写モードにセット。シャッターに指をかけたまま、その瞬間を待ち続けていた。

　そして——。 「来たっ！」と叫び声が響いき、指をさした。その方向に糸引くような青い機体が視界に飛び込んできた。誰もが「今か今か」と総立ち状態になりどよめきが起こった。が、機体はどこかに消えていった。あふれ出た期待感から突き落とされ「今か今か」とため息が充満した。 　

　そして次の瞬間——大歓声の中轟音が空気を震わせた。 6機編隊が、信じられないスピードで頭上を駆け抜けていった！白いスモークが青空に鮮やかな軌跡を描き、まるで空にペンで線を引いたかのような完璧なライン。息をする暇もありません。機体が目の前を通過する瞬間、全身に響き渡るエンジン音。鳥肌が立つほどの迫力です！
「うわあああっ！」 「すごい！」 「見たことな！」 とあちこちから歓声が上がった。 　
　1回目の通過が終わり、「もう終わり？」という声が聞こえたその時——再び轟音！2回目のアプローチです！今度は別の角度から、さらに華麗な演技を披露。機体が上昇しながら扇状に広がっていく様子は、まさに空中の芸術。白いスモークが花火のように広がり、辺りから思わずため息が漏れた。 　

　そして3回目！最後の演技は、まるで空を切り裂くような鋭い飛行。一糸乱れぬフォーメーションのまま、猛スピードで視界を横切っていく青い機体たち。その圧倒的な存在感に、誰もが言葉を失った。 　
　まだ来るのではと思いきや、山陰に消えていった。最後の機体が視界から消えた瞬間——。自然に拍手が起こった。様々の角度から圧巻のパフォーマンスを見せてくれたブルーインパルスに感謝でしょう。 余韻に浸りながら、「すごかったね！」「来てよかった！」と人々は満足げな表情で彦根駅へと戻っていきました。

今回の展示飛行は航空自衛隊岐阜基地が担当されたようだ。