コロナあれこれ憂う
2021年11月29日

コロナあれこれ憂う

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nonio

• 野洲市

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  今年になり、新聞の数値を追うようになった。1面に記載された数値の上下に一喜一憂。最近では、この数値が、社会面の紙面になり、見たり見なかったりになった。

「東京0.98 大阪1.60」。この数値何かわかる?

そう、 2021年11月12~18日の1週間の新型コロナウイルス10万人当たり感染者数だ。ちなみに、8月6~12日東京200 大阪95だったのに。 

あれだけコロナ、コロナと騒いでいたのに、すっかり、平常な生活に戻ったみたいだ。

 8月20日、全国の1日の新規感染者が過去最多の2万5868人を記録。どこまで上り詰めるのか空恐ろしくなったのだが、8月下旬以降、一転して指数関数的に減じ出した。11月25、東京都・大阪1日の新規感染者数がそれぞれ5名・9名に激減。全国でも、77人と驚くべき数値となった。

「五輪で気が緩む」「人出が減らない」「デルタ株ではワクチンの効果が減少する」など懸念材料が指摘され、9月には感染者が激増すると予測された。それどころか、海外メディアから注目を浴びるほど、日本において新型コロナの新規感染者数が激減した。

 ところで、大都市での人流や都市間の移動もふえたにも拘わらず、新規感染者が減り続けた。緊急事態宣言は何だったのか、甚だ疑問に思えた。人出と制限とは無関係に増減していることが明白になってきたのに、「神のみぞ知る」との尾身会長の発言は、世の中を混迷させた。それから、ワクチンの効果により減少したとの専門家がいるが、そうだろうか。 

  さて、感染の波について、米国では、「2カ月周期説」がささやかれている。感染が約2カ月間急増し、その後、約2カ月間で減少するというものである。その上に、増減の波は「人間の行動が明らかに変化していない時にも発生している」とも報じられた。

 日本に当てはめると、新しいウイルスとして第4波のアルファ株、第5波のデルタ株がほぼ2カ月周期で収束している。

5月中旬に「第4波」のピークを迎え、6月中旬の底から8月中旬に「第5波」のピークを迎えている。感染減のペースは1~2カ月の幅があるが、増加はいずれもほぼ2カ月間である。

 これを私なりに解釈すると、新種のウイルスが発生すると、このウイルスが住みやすい人から、2人が4人8人・・・と瞬く間に拡散していく。一定の隔離された地域に置いて抗体を持たない人を猖獗(しょうけつ)してしまうと、行き場を失ったウイルスが消滅し、収束するのだ。

 どうも、ワクチンは人に抗体をつけ、コロナウイルスの侵入をくいとめるが、新種ウイルス自身が、尽き果てるまでの時間には、関係がないように思える。死亡率が顕著に激的に下がっている。それは、ワクチンが効いているのであろう。

 ところで、日本では、信じられないほど低水準が保たれているのに、最近の欧州では、感染拡大傾向にある。特にドイツは1日5万人超えと伝えられている。緯度が高く寒いウイルスが繁殖しやすく、換気も悪い。すでにワクチン接種の効果が薄まり、ブレイクスルーも生じて蔓延したと指摘されている。

このウイルスは、日本の5波と同種のデルタ株なのに、これほど感新規染者数に差が生じているのだろうか。

 ━━現在の皆無に近い日本の新規感染者数を維持できているということは、デルタ株に対してウイルスを跳ね除ける抗体を持っている人が日本列島に大勢住んでいるという事ことであり━━。仮に抗体を持って居ない人でも、清潔を好み決められたことを律義に守る日本人特有の生活態度に差があるように思える。

 緊急事態宣言が解除されても「密閉・密集・密接」の三つの密が習慣化している。人が集まるところでは誰もがマスクをしており、検温されても、皆が当然のように受け入れている。その上に、日本列島は、陸続きの欧州と違い、隔離された島国が幸いしているのであろう。 この地勢・民族・社会の固有の文化の違いが信じられない感染者の低水準を維持していると強く感じている。

 久しぶりに京都に出かけた。

ベンチに座り、お酒を酌み交わしていると、人を恐れる様子もなく、一頭の鹿が芝生を夢中で食んでいた。

一瞬「奈良公園」との錯覚すら感じたが、後ろの山は比叡山。どうも、山間部から鴨川沿いに出て来たのであろう。

 のどかな平常な生活が、続くようにと願う。兎に角、国外からの新種ウイルスがなければ、この低水準が維持されるのだが、

でも、南アフリカで、変異株が発生したらしい。「オミクロン株」と命名された。

「ウイルスは、他の生物の中に入り寄生しなければ、生きていけない。あまりにも毒性が強く、宿主を殺してしまったらウイルスが生きていけない」と言われているが、今のところ怪しい細菌理論だ。

 いずれ、日本でもわずかながらくすぶっているウイルスが、何かの拍子で再熱するかもしれないし、新種株も気になる。まずは、自己免疫をつけるための運動と節制並びに3回接種だ。

比叡山山麓ののどかな公園


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