田上の堰堤~オランダ堰堤~
2015年01月20日

田上の堰堤~オランダ堰堤~

ヒロミュージック

• その他

詳細

上田上から桐生へ車で10分ほど行くと近江湖南アルプス自然休養林に着きます。そこから草津川の水音を聞きながら歩いて10分、綺麗な景色が目に飛び込んできます。


道と川が交差しています。川は渇水期はこの道の下を通り、水が多くなるとこの道の上を流れるようになっています。


昔、この一体はヒノキの美林であった。奈良時代から平安時代にかけて寺院・仏閣の造営に大量の材木が伐り出され、山は荒れて明治に至るまで大洪水が絶えず、下流の人々に大きな被害を及ぼし続けた。明治6年(1873年)「淀川水源砂防法」が制定され、近代化を目指して欧米の最新技術や学問、制度を国内に導入するために多くの外国人が雇用された。ヨハネス・デ・レーケ(Johannis de Rijke)もそのうちの一人で、オランダから内務省土木局に招聘された。


デ・レーケはたびたび氾濫する淀川の治水事業にかかわり、施工や監理を中心に担当した。明治10年代にハゲ山と化した田上山で砂防事業が開始され、その一環で明治22年(1889年)にデ・レーケの指導、日本人技術者・田邊義三郎の設計により造られたとされるのが、大津市上田上桐生町の砂防堰堤である。この砂防堰堤は築設より100年以上たった今でも健在で、デ・レーケの母国にちなんで「オランダ堰提」と呼称されている。
古くても人々の生活を今も、これからも守り続けていく遺産です。

不適切な内容や規約違反を発見した場合はご報告ください

この記事を書いた人

ヒロミュージック

2週間前から参加
その他

ユーザー詳細