貴重な青いキノコ「ソライロタケ」/希望が丘
三上山の裏山道沿いのCコースと呼称されている道筋を下山していった。
私にとって、このルートは、コロナ禍での重宝している秘道である。出合う人もなく、檜林に覆われ、深山の雰囲気が漂っているところだ。
森林特有の冷気が満ち満ちている。樹木が吐き出す空気を吸うのが楽しみである。
今回も、思い切り山中の山気を体に取り込むと、瞬く間に心身ともにすがすがしい爽快感に包まれた。
ずり落ちそうな傾斜を懸命に前に前にと踏み出していった。
Sさんが、倒伏した樹木もそのまま放置された木陰から、指をさした。 「黄色いキノコが・・・」と。
黄色のキイボカサタケらしい、小さなキノコが重なり合っていた。ここは手つかずの大自然がそのままだ。
通称Cコースの途中でキイボカサタケが自生

────今年も、いつの間にかキノコが育つ秋になってきたようだ。────
過日、『9月14日兵庫県豊岡市で、高さは約5センチ、傘の直径は3センチほどの青いキノコ「ソライロタケ」が見つかりました』とのニュースを二度も。豊岡市で10数年ぶりに発見された大変貴重なキノコ「ソライロタケ」らしい。
私は、この映像を見て、咄嗟に空色のキノコの情景が頭をよぎった。
7年前、黄色のキイボカサタケ・赤色のアカヤマタケ(アカイボガサタケ)のカラフルなキノコ達に出合った。それから脇道を辿っていくと一本の空色のキノコがひっそりと生えていた。
早速、「希望が丘」の中央道の天山登口から入山して、少し進んだところの脇道を辿ってみた。形が崩れたキノコが散乱していたが、念入りに山野を押し入ってみた。
既に最盛期を過ぎた「ソライロタケ」を見出した。
天山山麓の青色のキノコ「ソライロタケ」

7年前出会った「ソライロタケ」
2015年09月18日ブログ 色彩豊かなキノコ達/希望が丘で「ソライロタケ」。
尚、「ソライロタケ」は珍しいキノコのため研究が進んでおらず、詳しい性質はまだわかっていません。尚、研究者は近縁種に毒キノコがあるため「食べずに眺めるだけにしてほしい」と呼びかけられていた。
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