カトリック夙川教会
2015年04月20日

カトリック夙川教会

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18日土曜日、春の長雨の中快晴に恵まれ西宮のカトリック夙川教会で姪の結婚式があり列席しました。

夙川教会は1921年11月、夙川教会の創立者S.ブスケ神父により札場筋と旧国道との交差点の借家に「聖なるロザリオの教会」を設立しました。
1931年5月にヨゼフ梅木省三氏の設計になるネオ・ゴシック様式の聖堂が翌年4月に落成しました。新聖堂はブスケ神父が敬愛して已まなかった聖女テレジアに献げられ、以後夙川教会は「幼きイエズスの聖テレジア教会」とも「小さき花の聖テレジア教会」とも呼ばれます。
戦災を免れたこの聖堂は1995年1月の阪神淡路大震災で大きな被害を受けましたが幸いにも倒壊を免れ、修復を経て現在も夙川のシンボルとして壮麗な外観を保ち、美しいステンドグラスや鐘の音が人々に心の安らぎと祈りの場を提供しています。

ちなみに、夙川にゆかりのカトリック作家としては遠藤周作と須賀敦子がいます。この教会は遠藤少年が母に連れられてキリスト教という西洋仕立てのぶかぶかの洋服を着せられるに至った場所として彼の作品にしばしば描かれており、遠藤文学の原点といわれています。須賀敦子は小林聖心で早くに洗礼を受けた後、一筋の道を求めてフランスへ旅立ちましたが、敦子の感性が共鳴したのはイタリアでした。日伊の作家を相互に翻訳する忍耐強い仕事は文学における日伊の架け橋となりました。エッセー「ミラノ霧の風景」「ヴェネツィアの宿」他。 明晰・静謐・澄明なその文体は、古き良き夙川を彷彿させます。

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