令和5年11月4日 歴史街道ウォーク・天智天皇ゆかりの「近江大津宮跡」を訪ね「渡来人の郷」をゆく
シニアサロン大津~おやじのたまり場~
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今年度3回目の歴史街道ウォークは半日コースの近江大津宮跡を訪ね渡来人の郷をゆく約6キロの探訪でした。
好天に恵まれた当日は28名の方の参加があり、ガイド8名で対応しました。
集合日時:11月4日(土) 10:00
集合場所:京阪近江神宮前駅
コース:近江神宮前駅⇒近江大津宮跡⇒皇子山古墳⇒近江神宮(昼食)⇒南滋賀町廃寺)跡⇒百穴古墳群⇒志賀の大仏⇒崇福寺跡⇒熊ケ谷古墳⇒太鼓塚古墳群⇒滋賀里駅(解散)
定刻には参加者全員が揃い、出発前の班分け、確認をしたあと錦織地区の住宅街に点在する近江大津宮跡を巡りました。朝鮮半島の白村江の戦いに敗れた中大兄皇子が唐の侵攻に備えて飛鳥から近江に遷都した歴史背景の説明を受けました。
錦織地区から住宅街を抜けて目指したのは皇子山古墳でした。

標高165㍍の小高い丘の頂上にある古墳は眼下に琵琶湖の絶景がひろがり、古代人にとっても琵琶湖はやすらぎをもたらしてくれる貴重な存在だったことがうかがえました。
古墳を下りて東海自然歩道を通り抜けると近江神宮の境内に到着しました。七五三参りで着飾った親子連れの光景に目を細めながら境内で昼食のあと、社殿を背に集合写真に収まりました。
時計の始祖として知られる天智天皇が作らせた漏刻(ろうこく=水時計)’など時報制度の説明を聞いたあと百人一首の大会で有名な近江勧学館へ。漫画や映画「ちはやぶる」の舞台になった館内の展示品を見学しました
午後は近江神宮をあとに大津宮を探る一環として戦前に2度発掘調査が行われた南滋賀町廃寺跡に向かいました。農家と新興住宅に囲まれた廃寺跡の一角はきれいに整備され、白鳳期創建の壮大さが伝わってくるようでした。
廃寺を後に湖西道路の下を抜けて旧山中超えの丘陵地を登ると旧道沿いに百穴古墳群が目に飛び込んできました。南北に150㍍、東西に250㍍の範囲に横穴式石室を持つ円墳が散在し静寂の中に眠る渡来人へ思いをはせました。

百穴古墳群からさらに山道を登って崇福寺跡を目指しました。道中の安全を祈願する志賀の大仏(おぼとけ)で休憩。
ここからさらに道は険しくなり崇福寺跡を目指しました。急こう配の山道に下で待機される人もいましたが、健脚自慢の人がほとんどで北の尾根、中央の尾根、さらに南の尾根を踏破して668年に創建されたといわれる崇福寺の歴史跡を踏みしました。


崇福寺跡から下山して歴史ウォーキングも終盤に入り、桐畑古墳(熊ケ谷古墳群)に向かいました。住宅地内にあり、きれいに整備、保存されている円墳のうち、横穴式石室は開口されており、背をかがめて石室内を見ることができました。
この後、発掘調査後に整備された高砂古墳公園へ向かい自由解散になりました。
古の都と渡来人の足跡、大津に住みながら身近なところに埋もれていた歴史をたどることができた意義深いウォーキングになりました。
次回は12月2日を予定しています。コースは大津城から長良山、蝉丸神社を巡る予定ですが、詳細が決まり次第お知らせします。
文責 的地修、写真 山本真
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