梅雨の八雲ヶ原
2009年08月04日

梅雨の八雲ヶ原

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nonio

• 野洲市

詳細

日付 2009年7月25日(土)
山名 武奈ケ岳
コースタイム  ガリバー旅行村 8:15 大摺鉢 9:45
          八雲ケ原手前 10:30~11:00 イブルキのコバ 11:30 
          ガリバー旅行村 13:00 

 太陽は、曇天でどこにあるのか分からない。琵琶湖大橋、北小松、白髭神社、高島市からガリバー青少年旅行村に近づくにつれて天気が怪しくなってきた。予報では「梅雨前線が、東シナ海から西日本をとおり東北地方へのびてくる。一方、日本のはるか東海上には高気圧があって、本州付近には南から暖かく湿った空気が流れ込んでくる」とのこと。決して良くない天気周りであったが、Sクラブ主催の武奈ガ岳に参加した。

 ガリバー青少年旅行村の受付に自動車で乗り付けると、「今日は無料です」との返事に拍子抜け。確か、入山料一人三百円、駐車代などきっちり支払ってきたのだが、親切にも、駐車場所まで案内までしてもらった。多分、山は荒れているので、「入山料を徴収しては、申し訳ない」との判断が働いたのであろうか…。休日に拘わらず、我々だけだ。

 小雨混じりの出発となり、上着・ズボンの雨具、ザックの雨用カバーと完全装備としたため蒸し風呂状態。大摺鉢で八淵のコースを取った。貴船の滝は、八淵の滝の中で最大規模の滝で、難所でもないが、鎖場があり危険が伴うので慎重に通り抜けた。
更に、七遍返しの滝などを無難にこなして行った。更に進んで

ハシゴ・オガサカ道の道標を見て左側の山腹に取り付いたシャクナゲの繁る尾根になった。この辺りから

雷を伴い非常に激しいどしゃ降りとなった。

 リーダーの判断で、この森林帯を抜け出すと、落雷に遭遇するので、ここで昼食となった。雨を避けるため大木の陰に入ったが、落雷の可能性もあるので、結局、降りしきる雨の中が安全であった。何時もと変わりないワキアイアイの昼食となった。ただ、男も女も全員立ち食いであった。世間一般では、土砂降りの中で、ものを食べることなど考えられない。冷静に見ると「どうてことがない」神経が、おかしいのか、自然がそうさせるのかよく分からないが、中々美味しいものである。自然に親しむときは、素朴で質素な食べ物が特に美味し。めざし、みりん干し、漬物…熱い味噌汁などあれば最高。

 30分休憩後、落雷の音も弱まり再出発した。スキー場の旧ゲレンデの逃げ場がない箇所をできるだけ早く通過し、

イブルキのコバの森林帯に急いで入り込んだ。武奈ガ岳の登頂は、いける時行けばよい。頂上を目指すだけが山登りでもない。雨が降れば逆らうことなく自然のなすがまま受け入れることだ。

 薄灰の空から雨が降りしきる八雲ケ原は、煙るようで墨絵の様。ケーブルも廃止され、山を愛する人達が時間を掛けて訪れる昔の静かな自然に返りつつあった。

八雲原写真1

八雲原写真2

 イブルキのコバの三叉路で武奈ガ岳から下ってきた親子に出合った。坊村からやって来たといっていた。我々より上手が居るもんだと尊敬しながら、1年振りのアシウスギの大木・大摺鉢の滝を目指し下山にかかった。雨は期待に反してお構いなく降ってきた。

             白髭神社を越えた辺りの比良山系

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