2015年11月16日

見学体験会7回終了

おうみ市民放射能測定所

おうみ市民放射能測定所

• 大津市

市民有志による放射能測定所です。2015年に開所。2019年に測定機器を奈良市民放射能測定所に移設して、現在は測定依頼所として運営しています。

詳細

おうみ市民放射能測定所プレオープンイベント「測定見学体験会」第7回目。
長浜、彦根、日野、安土、近江八幡から1名ずつお越しくださって5名で、某100円ショップで売られていた家庭菜園用の土を測定しました。

この土は袋に「バーク堆肥も汚泥も不使用」と書かれてあるので、こういう土がどう作られているのかということから話し始めて、食品以外での放射能の拡散~土や建築資材などの心配~産廃やゴミ問題・・・について話そうと思っていたのですが、やめて、被災者支援のとりくみとしての市民放射能測定所の必要性について話しました。

福島の原発事故で放出したセシウムは137と134の2種類あります。
セシウム137は半減期が30年で、原子が放射線を出しながら崩壊していって30年かけて半分の量に、また30年かけてその半分の量に、という減りかたをします。セシウム134は半減期が2年で、2年で半分の量に、また2年でその半分の量になります。
というわけで、セシウム134の半減期が短いので、福島の原発事故由来の134がだんだん少なくなってきています。

福島の原発事故由来の放射能汚染なのか、それ以前の核実験などによる放射能汚染なのかは、セシウム134があるか無いかで判別します。

いま流通している食品や今の環境を放射能測定して、福島の原発事故由来の放射能が滋賀県にどう持ち込まれているのかをデータにすることが、後々この福島の原発事故の被害を立証するための資料となり、被災者の支援や救済につながります。

国は証拠を隠蔽してしまうので、市民放射能測定所がデータを持たなくてはいけません。
セシウム134がだんだん少なくなってしまうので、いま急いで測定しなければ、福島の原発事故の被害の実態がこのまま国にわからなくうやむやにされてしまいます。

(加納)


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