猛暑日が続く異常気象
2010年09月09日

猛暑日が続く異常気象

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nonio

• 野洲市

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 台風9号が本州を横断して、幾分暑さが柔らいだようですが、気象庁の予測では、このあと2週間猛暑日が続くとの予想です。

 例年9月に入ると、「秋涼の候・新涼の候」などの時候になり、鰯雲が秋を告げ、読書の秋になりましたとの挨拶言葉になるのですが、連日の茹だる様な猛暑日が続いています。日本特有の四季が消えようとしているようです。
 猛暑の言葉は7月の時候の挨拶で、「猛暑の候」があります。つまり、これからの暑さに備えてくださいとの意味から、7月の時候として使われたのでしょう。

 9月に入ると、涼しさを期して「残暑がまだ厳しいですね」と言っていましたが、今日この頃では、これ以上耐えられないとの意思表示で「猛暑がまだ厳しいですね」に変わりつつあります。

 猛暑日と言う言葉が連日、新聞、TVなどで使われますが、耳障りな言葉になりました。従来までは、「夏日(1日の最高気温が25℃以上)」、「真夏日(1日の最高気温が30℃以上)」、「熱帯夜(夜間の最低気温が25℃以上の日)」が暑さを表す用語であったのです。しかし、1日の最高気温が35℃以上の日が1990年以降急増した。このため、気象庁は35℃以上の日を「猛暑日」とすることになったようです。
「猛暑日」を今年の流行語にしたいですね…。

因みに、気象庁によると、
 9月1日、今夏(6~8月)が観測史上、最高に暑い夏だったと発表した。都市化の影響をあまり受けていない北海道網走市や山形市、水戸市、滋賀県彦根市、島根県浜田市、宮崎市など全国17地点を選び、1898年以降の113年間のデータを比較したところ、今夏が最も高い気温だったという。

 9月5日も太平洋高気圧に覆われ、関西地方を中心に猛烈な暑さとなった。全国を通じて今年最高で、9月の観測史上最高となる39.9度を京都府京田辺市で記録したと報道されています。それまで2000年9月2日、埼玉県熊谷市で記録した39.7℃を更新した。兎に角、記録尽くめの夏となりました。
 更に、気象庁によると、全国921の観測地点のうち653地点で30度以上の「真夏日」となり、そのうち128地点が35度以上の「猛暑日」だったと伝えています。
 この日は、京都府福知山市(38.3度)、兵庫県西脇市(37.9度)、大津市(37.5度)など9月としては観測史上最高の暑さを記録する地点も続出。大阪市では36.2度を記録して今年の猛暑日が28日となり、94年と並ぶ最多タイとなった。

 この記録尽くめの猛暑の影響で、「野菜が20から30%の値上がりをし、鶏も暑さの疲弊が起こり、産卵が減少し25%アップ、豚もこの暑さで食欲が減り値上がりをしている。またこの秋野菜も植え付けが遅れ気味となり、出回りにくくなる」とNHKのニュースで伝えられていました。

 小生の家庭菜園でも異常が起こっています。ネギが枯れてしまいました。ネギと云えば、暑さ寒さにもかなり強く、誰でも育てやすいものです。例えば、ネギを買ってきては、残った根を土に突き刺しておけば、立派に新しい葉が伸びてきます。また、九条の細ネギでは、根から掘り上げ一旦干して、ネギをカラカラにして「干しネギ」に仕立て上げます。これでも生きているのです。ネギは少々過酷な気候にも滅多に枯れないものです。

 小生、2種類のネギを栽培しています。ひとつは「九条の細ネギ」他方は一本ネギの「下仁田の太ネギ」。育て方も違います。九条の細ネギは、干しネギを畝に並べて何日もかけて土を徐々にかけていきます。一本ネギは、種から育てた苗を掘り起こし、植え替えます。

 今までと同じ手順で植付けたのですが、経験しなかったことが起こりました。一本ネギは、この暑さで消滅し、九条の細ネギも半分以上枯れてしまった。これは異常としか言いようがないのです。

 それに引き換え、畑の雑草は凄い勢いで繁茂し、手が付けられない状態です。自然の逞しさには驚きです。九条ネギは再生力が旺盛な野菜と思っていましたが、所詮、ネギは人間に食べられるために繁殖してきた植物なのです。人工的に育て上げられた植物はやはりひ弱なものと認識しました。今年の畑は異例ずくめです。

 この身近な植物のいきざまをみていると、「太平洋高気圧とチベット高気圧が同時に日本を覆ったことが原因らしいのですが、何よりも、地球温暖化が進んでおり、今後は最高気温がどんどん更新されていくだろう」と漫然と思ってしまいます。

   7月22日下仁田の太ネギ植え付け        9月8日下仁田の太ネギ消失

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