ちぢみほうれん草の家庭菜園
今年も、露地栽培を行っているほうれん草の葉っぱには、「シワ」が入ってきました。
12月上旬頃、ホウレン草の葉っぱはすんなりしていました寒さが段々と深まってくると、葉っぱが引き締まり、ちりちりと縮むシワができてきました。寒さがいっそう厳しくなると、もっとシワシワになってきます。
秋から晩秋にかけ、ホウレン草は縦方向に生長しますが、冬季には横方向へ地面を這いつくばるように葉を広げていきます。しかも葉っぱが肉厚となり、緑も濃くなります。見た目不恰好。ところが、食べると意外にもアクがすくなく、やわらかいのです。そして寒くなればなるほど糖度が上がり、甘く仕上がっていきます。特に、雪が降ったりして「寒締め」されたほうれん草は、美味しく仕上がります。
寒さにさらされジックリ育ち、地面に這いつくばるようにずんぐり姿。「肉厚で甘い、ホウレン草」というこだわりの野菜のひとつです。11月末播種の露地栽培。無論、ぼかし肥のみ。

霜にあたり葉の表面がちりちりとなるので「ちぢみホウレン草」と呼ばれ、正しく冬の旬の野菜なのです。我が家では、このほうれん草が好評です。
「ちぢみホウレン草」は最近脚光を浴びてきています。見栄えが悪くまだまだ認知度が低いようです。が、時折、お店に出回っています。見かけたらぜひ購入してください。

詳細なホウレン草作りは書籍に譲るとして、小生の経験を述べてみます。
以前は、トライ、リード、オーライ、メガトン、アトランタ等色んな品種を試しましたが、味、作り方にも大差がないようで、最近では、強力オーライに絞っています。耐暑・耐寒性にすぐれ、栽培適応幅が広く栽培しやすいことから、この品種を選んでいます。
問題は、発芽の作業です。
①種子のかたいカラ(果皮)を取り除き、裸状にしたネーキッド種子を選ぶと、発芽が容易です。
前日、水につけ発芽を促進させます。
②播種寸前に、まき溝に弱アルカリ性の貝殻石灰を筋状にやってから、種を撒きます。
「ちぢみホウレン草」を楽しむには、10月下旬~11月上旬播種し、露地栽培します。
兎に角、ホウレン草は酸性土壌を嫌いますので、事前の畝作り際には、強アルカリ性の石灰を十分にまいてから耕す事が大切です。この作業を怠ると、折角、発芽した若芽が知らず知らずに消えてしまいます。
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