水に沈む完熟トマト
2009年10月04日

水に沈む完熟トマト

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nonio

• 野洲市

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先日、

今年最後のトマトを収穫しました。トマト栽培は、工夫を凝らしますが、中々言うことを聞いてもらえません。
 今年は、1本がモザイク病にかかり、「葉色が薄くなり、まだらで新梢がちぢれて成長が止まったなー」と思っていたら、次々感染しほぼ全滅状態に陥りました。10本の内1本のみ、生き残ったので大事に育てたものです。

毎年、長雨になって駄目にしたり、肥料をやり過ぎ、茎のみ異常に生長したり、何か問題を起こしています。小生にとって、トマトは、家庭菜園の種類の中で最も難しい野菜と思っています。

 ところで、初めて家庭菜園をすると不思議にうまくいくのです。「そうだ」と頷く人が多く居られと思います。どうも、トマト作りは、初心者のように分からずに、肥料・水をやらない方がうまくいくコツかもしれません。トマトにとっては過酷な環境の方が住みよいようです。
 小生、トマトの畝は、事前にコマツナなどの葉類野菜を植え付け、窒素成分を土壌から除き、苗は大玉の桃太郎接木を選んでいますが、直ぐには植えずにポットで10日ほど養生させてから畑に移植させるとか、塩分を与えるなど色々試みています。

 さて、この生き残ったトマトは相当生命力が強いものが残っています。つまり、大事にとは、肥料、水を極力やらずに育てました。見守りながら、結実後2カ月以上、枝に果実を付けたまま完全に赤くなるまで完熟させました。その結果、中身がびっしりと詰まったトマトは水に沈みました。市販されているトマトはハウス栽培され1カ月そこそこで青い内に摘み取り、出荷されています。空隙も多く密度が上がらず、水に浮いてしまうのです。

                       水に沈むトマト

 このトマトは、昔懐かしい味がします。ゆっくり育った果実は、太陽光を燦々と浴び甘味を増した完熟トマトなのです。店頭に並ぶ完熟トマトとして販売されているのは、表面だけの単なる「赤色付きトマト」なんです。

                太陽からエネルギーを貰った甘い完熟トマト

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