2012年06月16日
野洲川河辺林のツタに絡まれたケヤキ
最近、畑の仲間から、「野洲川河辺林の実生の下草刈り、竹きり、遊歩道への導入路つくりに来ないか」と誘われ、気が向いた時に出かけるようになった。

ここ、野洲川河川には、余り知られていないが、手つかずの自然林があった。ケヤキが多く、エノキ、ムクなどの樹で森を形成している。この一帯の森林は、整備の最中で、まだまだ粗削りであるが、森特有の発するさわやかな空気が流れ、気持が和むところであった。
冗談交じりで、「ここが整備されるのは、どのぐらいかかるの」と尋ねると、世話人は「よくわからないな。次の世代が継ぐよ」と、言っていた。
ここで、真っ先に目についたのが、ツタに絡まった痛々しい一本のケヤキであった。
地球上の生き物(植物)には不要なものはないと言われている。長い年月を経て、生き延びてきた結果、多様な植物が出現してきた。植物には優劣がない。だが、私にとっては、「ツタ」の生き方が、相に合わない。人が自然界に関与し、その生態をいじくっては、いけないが、私には「ツタ」は許せなかった。このまま放置すれば、自力で立っている「エノキ」は締め付けられ、死滅してしまうかもしれない。
私は、「ツタ」の幹に、ナタを振り下ろした。
畑の友人いわく「エノキには精霊が宿っているよ」
「何時しか、エノキの木精が力を貸してくれるかもしれない」と。

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