小形「三太郎」ダイコンの栽培
ダイコンと言えば、青首ダイコン。この代名詞ともいえる「耐病総太り」は誰もが育てている品種。このダイコンは尻の肉付きがよいと言われるだけあってドンドン総太りする。「どこまで大きくなるのか」・・・・。もったいない話であるが、大きくなった大根が、各畑にゴロゴロ。
今まで、大家族の農家では、幾ら大きくなっても食べ尽くされたが、核家族が進み、小人数で一本の大根を食べつくすには、サイズが大きすぎる。時代と共に、家族に合わせた適正サイズの野菜作りが必要になってきた中、 タキイの三太郎(さんたろう)大根は的を射た商品である。
「さんたろう」の特長は、ミニ以上、普通大根未満のサイズの短形大根で標準根長は20~30cm。「お好みのサイズで収穫可能」と言われ、粗密に植えつけて大きさもコントロールできるようである。
我、家庭菜園でも、「耐病総太り」を育てていた。が、「さんたろう」に切り替えてみた。
9月まきで10月末に根の頭部が直径7センチ程度になり、長さ20センチ程度の頃合いの大きさで収穫して、頂いた。何よりも、小ぶり大根にみられる肉質のよさが挙げられる。うす味のふろふき大根にして食べるとほのかなコクがあった。友人にも配ってみたが、同じような回答をしてきた。
この大根の育て方は「はなとやさい」の雑誌2014年6月号のP41ページに詳細が記載されていた。短形大根なので、浅いプランターでも栽培できると書かれていた。ただ、昔から「大根十耕」という言葉があるように、土はよく耕し、二股大根にならないように、異物も除くことだ。
長さ20センチ程度の「三太郎」の収穫
今迄から、私は大根を一挙に収穫して漬物にして保存していない。塩分の多い漬物を避けて、畑に育てた大根を逐次抜き取り、頂いてきた。当然、長期間畑で放置することになり、”ス(鬆)”入りの障害が起こりやすい。その方策として、大根が適切な大きさになった時に、抜き取り、葉をカットしてしまう。こうして、大根の生長を停めて、ス(鬆)”入りを食い止めてきた。そして新鮮さを保つため畑に埋め戻した。
この三太郎大根は、”ス(鬆)”入りが遅いと言われていが、やはり、大根をそのまま放置しておくと、鬆が入る可能性もあるので、経験のある方法で保存を試みた。
穴を深さ30cm掘る 大根を並べる


籾殻を被せる 盛り土


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