入梅時安納芋の植え付け
昨年、安納いもの干し芋が好評であった。特に山で頂くと格別に美味しい。最近の登山では、高カロリーの軽量な携帯食が重宝される。だけど、小生にとっては、古い奴と思われるが、干し芋などのような素朴な食べ物の方が好みに合っており、何物にも換えがたい嗜好品だ。
冬季空っ風が吹く時期に巧く干すと飴色(あめいろ)、すなわち、黄色よりの橙色を帯びた不透明な琥珀色に仕上がる。ねっとりとした食感で、見栄えも風味も良し。安納芋の電子レンジ天日干しいも ←クリック
昨年、初めて、安納いもを栽培したが、今年も引き続き苗を植えつけた。小生の家庭菜園の中で、サツマイモの苗の植え付け時期ほど、気になる野菜はあまりない。と言うのは、根もない単なる切り苗を植え付け、無理やり活着させようとするのだから・・・・。
さて、サツマイモの小生流作り方のポイントを紹介しょう。
サツマイモ苗の植え付け時期は、地温が15℃以上で植えつけるように言われる。これは間違いではないが、小生の苗の植え付け時期は、入梅前後をポイントにしている。なぜなら、晴天が続く時期に苗を植え付け、水をやっても枯らしてしまう苦い経験が多々あった。しかし、梅雨時の植え付けでは、一本も欠けることなく活着できる。
今年の入梅は、気象庁が5月26日、近畿、中国、四国の各地方が、近畿と中国は平年より12日早い。近畿は1951年の統計開始以来2番目に早い、梅雨入りとなった。早速、苗を植え付けた。
3~4日の間、苗はなす術もなく「だらり」とした姿をしていた。この間、雨または曇天で、茎であり、葉っぱが、枯れてしまわず辛うじて生きながらえていた。
更に毎日注意深く観察していると、5日目でほんの気持ち、苗の先端の「かま首」が持ち上がってきた。こうなると茎からは根が発生したのであろう、葉っぱも「しゃん」としてきた。
8日経った現在、20本全部が活着。
この植物の生延びる逞しい生命力を再認識した次第だ。
サツマイモと言う商品を買う人々にとっては、美味しいかどうかであり、その対価にあっているかどうかが関心事になる。だが、植物を栽培している者にとっては、この力強い生命力を肌で感じ取り、この生命を頂いていることに感謝するようになる。



サツマイモは、苗を垂直に土にさす様にせず、葉っぱだけ地表に出して茎を埋め込むようにした「フナゾコ植え」をしている。
この方法は古老から伝授されたものである。「サツマイモの茎を土に埋めると、そこから芋が生長してくる」というのである。したがって、出来るだけ茎を土に埋め込むと、それだけ根が伸び沢山の芋が出来ると言うのが、古老の持論なのだ。小生もそう思っている。
もうひとつ、イモ類は弱酸性側の土を好むことを知っておくべきだ。ジャガイモ・サツマイモ・サトイモの畝作りでは、石灰をやらないで耕している。そうして、肥料を吸収する力が旺盛なので、ツルボケを起こさないように元肥は控えめにしている。無論追肥もしない。この点も大事なことである。
植え付け後、4ヶ月後がお楽しみの収穫時期だ。
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