師走のメタセコイア並木
2017年12月28日

師走のメタセコイア並木

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nonio

• 野洲市

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  師走のマキノ高原にあるメタセコイア並木の様子伺いに赴いた。

韓国ドラマの『冬のソナタ』が火付け役となってメタセコイア並木もすっかり有名になった。まっすぐに伸びる道路に、見栄えのいい高木の三角錐の樹形が、植えつけられると、日本離れしたおしゃれな景観となり、訪れてみたくなるものだ。

 赤坂山・寒風の山々はすっかり冬景色。並木道の500本ほどのメタセコイアは、赤茶色の紅葉も既に盛りを過ぎ 、まだいくらか残っている葉っぱが、靄って、淡いセピア色となっていた。

この樹の葉っぱは、針状の細長い葉を持っていた。針葉樹なので、常緑かと思っていた。が、そうでなく秋に紅葉して落葉するのだ。

茎の節に2枚向かい合った枯れた葉は、一枚一枚がばらばらに落ちるのではなく、そよ風で小さな枝ごとポロっと落ちていった。

 紅葉を終え、残り葉のタセコイアは、秋の深みから冬の到来へと四季の移ろいを知らせていた。

  さて、メタセコイアは、地球上から姿を消したと考えられた。恐竜などでなく現在の生物が出現したとされる新第三紀の古い地層で、落葉樹の化石としてしか観ることができなかった。

 ところが、人間が地球上にあらわれるよりもかなり前から、ほとんど姿を変えることなく中国の四川省磨刀渓村の狭い地域に力強く生息していることが、日本の化石学者により示された。だから、メタセコイアは「生きた化石」とも呼ばれている。

 その後、人の手厚い保護のもとに、世界中に広がり、このメタセコイアも中国からもたらされたものである。 

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