冬の季節の豆苗
私は、5年ほど前から園芸クラブに参加しています。講師はどんな野菜でも生を口に運びます。素材が本来持っている「味」を見出すため、生野菜を食味している人である。
以前、私はサヤの中の実を食べるエンドウ豆やサヤを食べるサヤエンドウを栽培していましたが、今では娘に言われて、はやりのサヤと実を食べるスナップエンドウを作るようになりました。
行き成り、講師は切り落としたスナップエンドウの茎を食べ始めました。
また始まったかと思っていると、「豆苗と書いて『とうみょう』と呼ばれる野菜を知っているか」と問うてきました。

私は「水耕栽培された”もやし”みたいなものかナ』と答えると、「そうだなー、店頭などで、エンドウ豆などを発芽したものが、豆苗として販売されている。しかし本来のものとは全く違う」とひとくさり。
「中国での豆苗とは、写真のような芽と茎を食用するものでなく、ある程度大きく育った枝を食べるのが一般的だ」続けて「あまり収穫もできないので高級料理として、珍重された」と・・・・。講師はスナップエンドウの茎を美味しそうに味わっていました。
この話、エンドウなどの豆類の育て方談義をしている時の寄り道の話である。
豆類の種蒔きは、秋に株間30cmで3粒程度を点播きする。小苗で越冬させ、春になると、親つるから子つる、その孫つるが複雑に入り込み盛り上がるように繁茂してしまう。そうなると、葉っぱに隠れた房は、旬を過ぎ、硬くなってしまう。
これを避ける方法について話し合っていたのだ。ひとつのアイデアとして、株間を5㎝と詰めて種蒔きをして、親つるだけを伸ばし、一本仕立てにする。そうすると、房は一定の高さに揃ってできると言うのである。
そのために、子つるや孫つるを刈り取る必要がでてきたのです。

切り落とした若芽は、捨てようとしたのです。が、貴重な食材であったのです。 このスナップエンドウは同じく緑黄色野菜の「小松菜」よりビタミンを始として色んな体によい成分が豊富に含んでいると言われている。
既に、講師は生の野菜を口にして、素材の本来の持ち味を習得していたようです。しかし、私には少しきついので、油と一緒に強火で手早く炒めて頂きました。豆のほんのりとした香りとシャキシャキの歯ごたえを楽しみました。 一風変わった野菜を食するには自分で栽培することかナ・・・・。
今では栽培技術が発達し、年がら年中野菜が採れて店頭に並んでいます。保温室で育てられた野菜は見栄えは好いのだが、その植物の持っている個性豊かな旬の味は体得出来ない。

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