インゲン豆ツル有り無しどちらがおいしい
今まで三度豆(いんげん)は、毎年栽培してきた野菜のひとつで、沢山採れるとゆでて冷凍保存も効き、重宝している食材である。
それも「ツルなし」を選んできた。そのわけは、「キュウリネット」などのツルを誘引するための「手」を作るのが面倒であった。支柱の上下部にビニール紐を通し、網目をピンと張り付けるのが意外に難しい。高さは1.8m程度であるが、長さがやたら長く18mほどあり、風の強い日には、糸が絡まり、作業が大変である。
おまけに、ネットは一度使うとツルが絡み二度と使用できないので、回収して処分しなければならない。とにかく、手間がかかるので三度豆の栽培は、頭から手軽な「ツルなし」と決め付けていた。
なお、三度豆の品種は多くあるが、あまり拘っていない。ただ、妻に「すじ」は困ると言われた以後「すじなし」を選択基準にいれていた。こういったことから、ながらく三度豆は「ツルなし」「すじなし」で育てていた。
昨年、顔見知りのおばさんに「三度豆の栽培は、つるありに限る」と一言いわれた。
「なぜと、聴き直す」と。おばさんは「もみない」との返答であった。このあたりの方言で「おいしくない」との意味である。この美味しさに差があると聴いた以上、ぜひとも確認することにした。
今年は、つるの有り無し2種類を栽培してみた。

まず、「キュウリネット」は余りにも大き過ぎ、もつれるなど使い勝手が悪く扱い難い。この点を解決すべく100円ショップに赴いた。
多目的ネット(サイズ140X100cm、角目10cm)だ。
紐の直径が1.5mmもあるので、紐が絡まり合わない。幅が1mであるので扱い易く。植える本数によって、継ぎ足し調整でき、何よりも何回も使用できるのでこのネットを採用してみた。
「ツルあり」三度豆には支柱を立ててこのネットを張りめぐらし準備を行った。

「ツルなし」の三度豆で分ったことは、背丈にして30~40cm程度に、分枝した先端に花が咲き、鈴なりに実をつける。それもいっときだ。
開花後1~10日ほどで、サヤの中の実の「でこぼこ」が出来ない内に収穫するのが適期。豆が膨らむ前のやわらかい取れたての若サヤは実に美味しい。
この収穫時期を逸すると、サヤが巨大化していまい、硬くなり、三度豆独特の風味が無くなった。いわゆる、「もみない」ものが出来上がってしまった。

その点、つるあり種は、背丈1.4mの中に、点在して実をつける。収穫時期も、30日~50日と長い。サヤも豆も生長がゆっくりしており、一挙にサヤが巨大化しない。あわてて収穫しなくてもよさそうだ。この差が、美味しさを左右しているように思えた。
基本的には収穫の適期に収穫すれば、美味しさで、「ツルのなし、あり」では差はなさそうである。
ただ、収穫期間の差があり、その結果、ツル有りの方が美味しいものが出来るので、来年度から、「ツルのあり」に変更しょうと思っている。
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