2015年10月20日
秋の風味一杯の「むかご飯」
日射しも柔らかくなったある日、 むかごの握り飯を頂くことがありました。秋の風味をたのしむ味でした。上品な香りがたまりません。
「零余子」と書いて”むかご”と読みます。零余子飯(むかごめし)は俳句の秋の季語になっているのです。平安時代とか非常に古い時代から親しまれてきた食材ですが、現在では店頭にも余り見かけられなくなり、”むかご”と言う言葉すら使われなくなってきました。
たまたま、わたしは、家庭菜園で山芋を栽培していますので、むかごを知っていました。
山芋の大半は地中に育つのですが、蔓の葉っぱが黄葉してくる時期、枝分かれの付け根に小さい球形の実を付けます。葉が落ちる頃には地面に落ちてしまいます。次の春には発芽してきます。山芋の子どもなのです。
今まで、むかごには見向きもせず、捨てていましたが、収穫して握り飯を作って味わってみました。
むかごをすり鉢の中で転がし、表面の薄皮を少し剥がす。
炊飯器の内釜に研いだ米を1合半の目盛まで水を加え、30分~1時間浸水。
最後に小1の塩を溶かし込み、むかご100gを加えて炊飯。
味わい深いむかご握り飯
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