希望が丘の入り口付近、小道を辿っていると、しゃがみ込んで写真を撮っている人がいた。彼は群生する三つ葉のクローバーの中から四つ葉を探しているようだった。邪魔をしないように、その場を通り過ぎた。 ー私の少年時代、学校から帰るとランドセ...
筆記用具は、私たちの思考やアイデアを形にするための重要な道具です。文字や図形を通じて他人と情報を共有し、後で振り返ることで新たな気づきや発見を得ることができます。筆記用具は単なる道具以上のものであり、私たちの生活や思考を豊かにしてく...
京都の嵯峨野・嵐山へぶらりと出かけた。JR駅から降りると、そこは人・人。様々な外国語が耳に飛び込んできた。どうしょうもない喧噪から逃れるようにして、愛宕神社へと続く古道をのんびりと歩いていった。この神社のある山頂への登り口にある一...
私は、取り立てた用事もなく、湖周道路を長浜へと北上していた。別名「さざなみ街道」とも呼ばれている。この道路は湖岸沿いに取り付けられ、物静かな景色が広がり、人気もめったにないところだ。 突然、海老原漁港近くで道路脇に人が群がっている...
私にとって、「毎年、秋が来た」と分かる木が山野にあります。その木の名前は知りませんが、晩秋になると、葉っぱが様々な色に染まります。私はそれを「虹色の葉っぱの木」と呼んでいます。しかし、今年の夏は高温かつ少雨で、近畿地方では水不足が...
数年前から、希望が丘・三上山の登山路入り口に、ひっそりと佇む「ホトトギス」を見つけて以来、その存在に興味を抱いていました。というのは、この花の生息に関する報告書や、この周辺で見かけたという話も聞いたこともありませんでした。山野の一...
彼岸花の色はピンクやクリーム色など華やかな色も存在するようですが、自然界に自生しているのは三つです。赤、白、黄色の色が見られると言われていましたので、身の回りを丹念に探してみました。 ヒガンバナの色は主に「赤」ですが、白色が少し...
私は、近場の自生している山野草を探して楽しんでいます。時には、「ラン類」に出会ったときは、その日は、大自然をより身近に感じ、心豊かになります。 野洲市には、近江富士として知られている三上山があります。加えて、鏡山(標高384m)が...
三上山の中腹には、山地の斜面が裸地になっている一帯があります。毎年の真夏になると、ラン科のオオバノトンボソウ(大葉ノ蜻蛉草)が、ほぼ同じ場所に姿を現します。「今年も暑くなってきたなぁ」と四季の移り変わりを感じさせられます。 この周...
その日は、日曜日だったのか、滋賀県草津市にある植物園の駐車場が満車になっていた。少し高台にある第2駐車場に行っても、自動車を駐める場所を探し回らなければならなかった。 入場券を購入するのももどかしく、目当ての植物のところに直行した。そ...
金ランを探していた友人から、「今は、ウツギに癒されています」と報せてきた。「白・黄色・ピンク・少し赤と色んな色合いに夢中になっています」とも。先日も、かつて乙女だった3人が、連れ添って花緑公園に行き、サラサウツギの下で長々とよもやま...
私は山野草が大好きで、よく希望が丘・三上山周辺を散策しています。ところで、この地域には「キンラン」が根っから自生していないと思っていました。なぜなら、希望ヶ丘の生態調査レポートにはキンランの名前がなかったからです。 せんだって、「...
写真の模様は、何だと思う ブロッコリーの花なんだ 植物は花を咲かせて実をつけて、その一生を終える でも、ひとはつぼみを切って食べてしまう せめて小さな花を咲かせてあげたかった ブロッコリーの花に対す...
自生している銀ランを見つけた やっぱり真っ白だった もう言葉はいらない
春がやってくると、私は待ち遠しくなることがあります。 それは、身近な希望が丘や三上山周辺の水はけのよい尾根筋や傾斜地で“春ラン”が咲きだすのです。 風通しがよく、木漏れ日が当たるところで、葉っぱとあまり変わらない花芽を付けて、ひっそ...
今年は、雪がよく降ったのか、土中に埋め込んだ大根が美味しく仕上がった。輪切りにした”風呂吹大根”は、私にとって、日本酒に合う肴。味噌に砂糖を加えて作った「田楽味噌」をのせると最高だ。 毎年大根は、11月ごろになると、葉っぱを切り落...
季節の移ろいを感じるのは、色の変化で察するようだ。 春夏秋冬の色のイメージは、人それぞれだが、黄色は早春がお似合いの色だ。殺風景な白色は淡泊過ぎ、高級感のある紫色や情熱感のある赤色は、重苦しい。その点、黄色は開放的で受け入れ易いのか...
今年は、雪がよく降る。また降った。雪が蝋梅の花弁に積もった。淡い雪が黄色を冴え、顔花を凛とさせた。辺りに上品な香りが漂い、私を誘ってきた。 突然、冷たい空気を破った。ヒヨドリが雪を蹴散らし飛びまわった。蜜を求めて。 早春がすぐそばに。
「希望が丘の南陵コースらしいが、高さがひとの3倍ぐらいの岩がある」と“ラインで”一報が入った。写真も添付されていた。 私は、すぐさま、この奇岩に引き寄せられた。見たこともなく、こんなものが希望が丘に存在しているとは、にわかに信じられ...
京都の蹴上駅から、南禅寺・出町柳から鴨川まで行くことになった。蹴上駅を降りたち、哲学の道を目指して歩きだした。なんの変哲もない背の高さほどの短いトンネルを潜っていた時だった。 建築に携わっていたSさんが、「 レンガが螺旋状にねじれ...