季節が廻り巡り、 三上山の山道にも、 コバノミツバツツジが紫色の蕾をつけました。 明治18年(1885年)、高名な牧野富太郎が高知の佐川町のコバノミツバツツジについて、語っています。 春、未だ、葉の伸び無い内に、紫花が枝に満ちて...
数年前、揖斐川上流の総貯水量日本一を誇る 徳山ダム に行った。 この奥に、ミステリアスな山容をした“冠山”があることを知った。その形姿が“冠”に似ているところからそう呼ばれている。 この山は、福井県南東部から岐阜県にかけて広がる山...
「 沙沙貴神社の蝋梅が咲いた」とTVで放映され、寒さがつのる時期になったものだ。 「どうして、こんな時に花を咲かせるのか」と問いかけながら、兎に角、神社にでかけることにした。 蝋梅は厳冬時期に、そっと黄色い花を咲かせる。この控え...
この三上山は、琵琶湖の東岸にある平野部の残丘にあるので、どこからでも目にすることができる。 さて、三上山に関して18世紀頃の江戸時代に書かれた『近江輿地志略』(おうみよちしりゃく)に興味深い記述がある。 「俗呼て近江の富士と云。...
年末年始は「数年に一度の寒さが襲来する」との警告通りになった。近江富士の山頂がマイナス7℃と、この方、経験したことがない冷え込みに震い上がった。 8日、強い冬型の気圧配置となった滋賀県内は、大津で最低気温がマイナス3.4℃となり、県...
ここで 命を繋ぐのか 見守るだけ 出合えてよかった
昨年は、「コロナに始まりコロナで終わった」。 昨今、日本列島は、数年に一度と言われる寒波に見舞われ、 重々しい正月を迎えた。 今年は、いかがな年になるだろうか? 野洲川から比良山系の山々を望む
山中では鳥のさえずり、耳を澄ませると虫の声が聞こえる。が、静けさで支配され、寂しいぐらい森閑としている時もある。 聞こえるのは、急登にさしかかった私自身の荒い息づかいだけ。 カサコソと物音がした、次の瞬間。静寂を切り裂くように、メリメ...
自生している「ツルリンドウ」を求めて、三上山山麓を徘徊した。やっと一株見出すと、その辺りに次々と・・・。 でも、蕾を付けていたが、すでに寒いのか、とうとう 花弁を開くことがなかった。 そうこうしている内に、「リンドウ」に関心が移...
地軸のちょっとした傾きが、四季のうつろいをうみだしたのか・・・・。 小さい秋を求めて、山野の探景に出かけることにした。 生きとし生けるもの、すべて平等に秋がやってきていた。 言っても詮無いことだが、「すべて国民は、法の下に平等」と...
山に入ると、多くの“杉”の巨樹であったり老樹に出会った。なかでも、千草越えの杉峠での“杉”は、感慨深い樹であった。 杉峠の立ち枯れした杉/鈴鹿千草越え 目下、「上古賀の一本杉」の巨樹に出合ったのがきっかけに、山仲間Sさんが、「花脊...
昨年に続き、ヒガンバナの開花が遅れ気味だ。 水田が広がっているところに一か所だけ、周囲より盛り上がった台地状がある。そこでかなり昔から野菜が育てられてきた。私もその一角を借りて家庭菜園をしているのだが、モグラが住み着き厄介である。も...
家庭菜園の畝立て作業をしていると、どこらともなく一匹の野鳥が舞い降りてきた。 私の周りで、長い尾を上下させながら、何かついばんでいた。掘り起された虫であったり、草の種のようなものをひらい食いしていたようだ。 何かの拍子で近づき過ぎ...
私にとってミヤマウズラは、気になる山野草のひとつ。 今年も、Kさんから「19ケも咲いた」とうれしい便り。 いそいそと、三上山の知る人ぞ知る別世界へ。 いつもの場所より奥まったところで、花を咲かせていた。 シダ類の中にひそまって、2本...
この方、京都の南丹市美山に出かける機会が増した。一旦、鞍馬に出て花脊・別所・大布施を経て、北へと府道38号線を辿っていた。ところが気が変わり、国道367号線を滋賀県朽木方面へ北上し、広河原へと向かうルートをとった。 梅ノ木から安曇...
今年の家庭菜園は、長雨と日照不足で最悪。 かぼちゃは、雄花だけで全く実を結ばず。きゅうりは、毎年ウリほど巨大化し、畑にごろごろだが、今年はわずかに2本。ナスビも、わずか。お盆の法要に来られたお坊さんも、「スイカがだめ」と言っていた。...
「滋賀県の巨木めくり」書籍の表紙を飾る大木、「上古賀の一本杉」が気になっていた。妻と自動車で出かけた。 大正2年に刊行された「近江銘木誌」から割り出したこの樹の所在地は、「廣瀬村大字上古賀字西野一ノ瀬谷入口」。かつて集落もあったと...
森林浴と云う言葉の意味は理解していたつもりだが、「竹林浴」はしっくりしなかった。ただ単に、竹は地下茎が横に這い出し、厄介ものと思っていた。 2年間ほど野洲川河辺林にある竹藪の伐採のボランティア活動に参加して...
日の出前4時半ごろ、野洲市辻町から希望が丘西ゲートに向かう県道324号を自動車で走っていた。その日は、夜間の放射冷却により、空気がなんとなくヒンヤリとしていた。 この道沿いには、家棟川が流れている。この川を割り込むように農業用水用...
山仲間のNさんが、S機関紙に次の俳句を寄せた。 コロナ渦 収束願う 暮の春 この句で、「『コロナ禍』でなく、なぜ部首を“氵”の『コロナ渦』にしたのか?」気になったので尋ねてみた。「世の中が渦潮のような混沌とした状態に、陥...