滋賀を歩く
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多賀大社の「豆撒き」に寄せて
つい先ごろ正月だったのに、はや、節が変わる節分を迎えていた。冬と春の変わり目には、「気分が落ち込む」「体調がすぐれない」など心身の調子を崩しがちになる。この邪気(悪鬼)払いとして、豆撒きが行われてきた。 「鬼は外 福は内」と語気...
家棟川上流の川霧
日の出前4時半ごろ、野洲市辻町から希望が丘西ゲートに向かう県道324号を自動車で走っていた。その日は、夜間の放射冷却により、空気がなんとなくヒンヤリとしていた。 この道沿いには、家棟川が流れている。この川を割り込むように農業用水用...
久多の北山友禅菊
この方、京都の南丹市美山に出かける機会が増した。一旦、鞍馬に出て花脊・別所・大布施を経て、北へと府道38号線を辿っていた。ところが気が変わり、国道367号線を滋賀県朽木方面へ北上し、広河原へと向かうルートをとった。 梅ノ木から安曇...
野に咲く瑠璃色のリンドウ
自生している「ツルリンドウ」を求めて、三上山山麓を徘徊した。やっと一株見出すと、その辺りに次々と・・・。 でも、蕾を付けていたが、すでに寒いのか、とうとう 花弁を開くことがなかった。 そうこうしている内に、「リンドウ」に関心が移...
森閑の山中で檜皮はがし
山中では鳥のさえずり、耳を澄ませると虫の声が聞こえる。が、静けさで支配され、寂しいぐらい森閑としている時もある。 聞こえるのは、急登にさしかかった私自身の荒い息づかいだけ。 カサコソと物音がした、次の瞬間。静寂を切り裂くように、メリメ...
命見つけた
ここで 命を繋ぐのか 見守るだけ 出合えてよかった
寒波の贈り物「しぶき氷」
年末年始は「数年に一度の寒さが襲来する」との警告通りになった。近江富士の山頂がマイナス7℃と、この方、経験したことがない冷え込みに震い上がった。 8日、強い冬型の気圧配置となった滋賀県内は、大津で最低気温がマイナス3.4℃となり、県...
伸びやかな斜面をみせる三上山
この三上山は、琵琶湖の東岸にある平野部の残丘にあるので、どこからでも目にすることができる。 さて、三上山に関して18世紀頃の江戸時代に書かれた『近江輿地志略』(おうみよちしりゃく)に興味深い記述がある。 「俗呼て近江の富士と云。...
蝋梅あれこれ
「 沙沙貴神社の蝋梅が咲いた」とTVで放映され、寒さがつのる時期になったものだ。 「どうして、こんな時に花を咲かせるのか」と問いかけながら、兎に角、神社にでかけることにした。 蝋梅は厳冬時期に、そっと黄色い花を咲かせる。この控え...
三上山にもコバノミツバツツジが蕾をつけた
季節が廻り巡り、 三上山の山道にも、 コバノミツバツツジが紫色の蕾をつけました。 明治18年(1885年)、高名な牧野富太郎が高知の佐川町のコバノミツバツツジについて、語っています。 春、未だ、葉の伸び無い内に、紫花が枝に満ちて...
希望が丘に咲く「梅花オウレン」
希望が丘周辺の丘陵地帯には、数々の山野草が自生している。既に、私は40種類以上を確認している。 数年前、Kさんから 「希望が丘にも” 梅花黄連 ”が巡ってくる時節・・・」との便りを“ふと”思い出した。この花は、私にとっ...
祇王井川の珍しい花筏
野洲市内を縦断している清い水の川がある。この川は、『平家物語』に登場する祇王にちなんで祇王井川と呼ばれている。 西祇王井川と東祇王井川に分岐している川沿いには、桜の木が植え付けられ、花が咲くと人でにぎわう処である。なお、双方の川の...
現れた比良山系のモルゲンロート
現在の私は、もっぱら手短な三上山に出かけるくらいだ。 かつて、北・南アルプスなどに出かけた。夜が明けきらない早朝に、出現する『モルゲンロート』に感激したものである。どうしてドイツ語の「Morgenrot」と言うことになったのか知らな...
琵琶湖六郎知っている
友人Aさんと雲についての話題を瑣談していた時、「琵琶湖六郎と言う言葉知っている」と聞かれた。「・・・・・・・」。私は琵琶湖に関連する男の名前が浮かんだが。 友人は、スマホを取り出し、『琵琶湖六郎』の画面を開けて話し出してくれた。昨...
小さい秋見つけた/コスモス
地平線付近から放射状のすじ雲をバックにして、 小さい秋、小さい秋をみつけた。 コスモスが満開になる時期が秋で、花弁の形が桜に似ているところからコスモスの和名は「秋桜」と書く。 「あきざくら」または「しゅうおう」と読むのであろう...
三上山周辺のコクランを求めて
私は、 身近な希望が丘や三上山周辺を珍しい葉っぱを探しながら、自生している山野草を、ずっと追っかけてきた。 とりわけ、林内を歩いていて、ラン類に出くわした時は、愛しい恋人と待ち合わしているかのような高揚感に包まれたものだ。 シュン...
冬に咲かせた秋丁字
山仲間Mさん達との話の中で、山野草の「アキチョウジュ」について盛り上がった。秋に咲き、丁子(釘という意味)のような形をしているので、こう呼ばれているようだ。 そこは、鏡山連山の山麓。『ややうみ坂』・『のどの千軒跡』へと通ずる一帯で...
逆さ近江富士
雪がひとしきり降った。 静安を待っていると、みなもに近江富士が現れた。 そこには、二つの近江富士と僕がいた。
比良山と菜の花あれこれ
季節の移ろいを感じるのは、色の変化で察するようだ。 春夏秋冬の色のイメージは、人それぞれだが、黄色は早春がお似合いの色だ。殺風景な白色は淡泊過ぎ、高級感のある紫色や情熱感のある赤色は、重苦しい。その点、黄色は開放的で受け入れ易いのか...
身近なところの春蘭探し/滋賀
春がやってくると、私は待ち遠しくなることがあります。 それは、身近な希望が丘や三上山周辺の水はけのよい尾根筋や傾斜地で“春ラン”が咲きだすのです。 風通しがよく、木漏れ日が当たるところで、葉っぱとあまり変わらない花芽を付けて、ひっそ...