滋賀を歩く
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3年越しに「銀ラン」/野洲市
自生している銀ランを見つけた やっぱり真っ白だった もう言葉はいらない
希望ヶ丘で見つけた貴重なキンラン
私は山野草が大好きで、よく希望が丘・三上山周辺を散策しています。ところで、この地域には「キンラン」が根っから自生していないと思っていました。なぜなら、希望ヶ丘の生態調査レポートにはキンランの名前がなかったからです。 せんだって、「...
ウツギの魅力と思い出/花緑公園にて
金ランを探していた友人から、「今は、ウツギに癒されています」と報せてきた。「白・黄色・ピンク・少し赤と色んな色合いに夢中になっています」とも。先日も、かつて乙女だった3人が、連れ添って花緑公園に行き、サラサウツギの下で長々とよもやま...
40年に一度の花が咲いた/水生植物公園みずの森
その日は、日曜日だったのか、滋賀県草津市にある植物園の駐車場が満車になっていた。少し高台にある第2駐車場に行っても、自動車を駐める場所を探し回らなければならなかった。 入場券を購入するのももどかしく、目当ての植物のところに直行した。そ...
彼岸花の多彩な色彩と意味
彼岸花の色はピンクやクリーム色など華やかな色も存在するようですが、自然界に自生しているのは三つです。赤、白、黄色の色が見られると言われていましたので、身の回りを丹念に探してみました。 ヒガンバナの色は主に「赤」ですが、白色が少し...
三上山でホトトギスとの出会い
数年前から、希望が丘・三上山の登山路入り口に、ひっそりと佇む「ホトトギス」を見つけて以来、その存在に興味を抱いていました。というのは、この花の生息に関する報告書や、この周辺で見かけたという話も聞いたこともありませんでした。山野の一...
水位の低下が紡ぐ琵琶湖の幻の道
私は、取り立てた用事もなく、湖周道路を長浜へと北上していた。別名「さざなみ街道」とも呼ばれている。この道路は湖岸沿いに取り付けられ、物静かな景色が広がり、人気もめったにないところだ。 突然、海老原漁港近くで道路脇に人が群がっている...
四つ葉のクローバーが教えてくれたこと
希望が丘の入り口付近、小道を辿っていると、しゃがみ込んで写真を撮っている人がいた。彼は群生する三つ葉のクローバーの中から四つ葉を探しているようだった。邪魔をしないように、その場を通り過ぎた。 ー私の少年時代、学校から帰るとランドセ...
「新春の光を追いかけて――比叡山と三上山の風景から」
2025年新年の始まり、光を求めて 2025年の正月、年の始めとして、新しい年を迎える日の入りと日の出を三日間眺めに行った。友人が、その場所を設定してくれた。野洲川にはJR電車の橋から琵琶湖までに7つの橋が架けられている。そのうち、...
薹の文字から見るフキノトウ
冷たい冬の風がまだ肌を刺す頃、柿の木の木陰で今年も小さな命を見つけた。雪をまとったフキノトウだった。冬場の色彩の少ない景色の中で、若草色は一段と鮮やかで、ひときわ華やかだ。 フキノトウと聞くだけで、その言葉の響きから、まさに早春...
琵琶湖の鳥たちとの出会い/浮御堂
友人から琵琶湖河畔の鳥の情報を聞き、カメラを手に出かけた。新春の陽光が穏やかに降り注ぐ琵琶湖。その水面には、今日も無数のユリカモメたちの憩いの場となっていた。白い羽を広げ、優雅に舞う彼らの群れは、湖面に映る陽光と相まって、侵しがたい...
白い花の名前はタムシバ
タムシバを知ったのは、四月上旬のこと。カクレグラからタイジョウを経て、雨乞岳の裾野にある杉峠を目指していた。雲の切れ間から永源寺ダムへと通じる佐目子谷がかすかに姿を現し、眼前には屏風のような山並みが広がっていた。その手前の谷筋を覆い尽...
雑草の赤紫色の楽園
日が暮れる頃自動車を運転していると、ある一角から溢れんばかりの「赤味かかった紫色」が飛び込んできた。紫色と言えば、赤の持つ活力や生命力というのか、また青の持つ冷静さや深みの相容れない色調が共鳴しあっている色である。単なる自然の色彩の...
タンポポ綿毛の幾何学模様
春の野に咲くタンポポは、種を飛ばす時期になると、芸術作品のような姿に変わります。白い綿毛が集まってできた、美しい球体の形を見せてくれます。 花が咲き終わった後に現れるこの白くふわふわした球体は、完璧な「球」の形をしています。中心か...
カヤランと風ランの出会い
先日、Nさんから1枚の写真付きのメールが届いた。着生ランのカヤランと記されていた。「着生ラン」という言葉は、私にとって時を越えて伝わるメッセージのようで、懐かしい記憶の扉を開けてしまった。 —私は風ランの小鉢を、5~6年精魂込めて世話...
花弁が語るフィボナッチの秘密
息子が"母の日"にアレンジメントフラワーを持ってきた。妻は思わぬ贈り物に驚き、この日を覚えていてくれたことがよほど嬉しかったようだ。「この花の名前は何だろう」、「こんな花、見たことがない」など、日頃聞かない言葉が部屋を華やかにしてい...
溺れる虫達の一本の藁
畑は私の足音を聞いて育っている。煮え滾るような猛暑の中、畑は「まだか、まだか」と水音を待っているかのようだった。ふと足を止め、貯水槽を覗き込むと、半ば沈みかけた一枚の枯葉にしがみつくようにして、数匹の虫が必死に水面に留まろうとしていた...
近江富士のヒグラシ
久しぶりに近江富士へ真夏というのにそこはすでに秋森林に覆われた山道は薄暗く登っていくとヒグラシの鳴き声に包まれていた どこかで涼しげに「カナカナカナカナ…」と鳴くとそれに相槌を打つように「カナカナカナカナ…」とこのゆったりとした「ゆら...
滋賀国スポ・ブルーインパルス展示飛行!
滋賀県で開催された国民スポーツ大会の総合閉会式で、航空自衛隊の精鋭アクロバットチーム「ブルーインパルス」の展示飛行があると聞き、当日午前9時ごろ、期待に胸を躍らせながら彦根へと向かった。 彦根駅に降り立つと、既に会場へ向かう人々で...
センボンヤリの秋のささやき
センボンヤリが春にまた秋に、蕾を付けた。でも、頑として、秋には花を咲かせなかった。 閉じたこの花は、あたたかい命を育てていた。ほら、綿毛の傘をそっとのぞかせた。風を待つ、空を知らない小さな命たち。みんな、風に乗ってひとりで旅に出るのよ...